ハミルトン「最大のライバルはレッドブル」2年苦しんだ信頼性の問題解決には自信?
メルセデスはここ数年、オーストリアGPで信頼性の問題に悩まされてきた。しかしルイス・ハミルトンは、2020年用マシンのデザインを調整したことで、この問題を回避できると考えている。
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 in the press conference
Mark Sutton / Motorsport Images
オーストリアGPが2014年にF1開催カレンダーに復帰して以来、メルセデスは最初の4年で勝利を収めた。しかしその後、2018年と2019年は連敗。いずれも、ここレッドブルリンクをホームコースとするレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝を果たした。
メルセデスが勝利を逃した理由、それは信頼性の問題に悩まされたからだ。2018年には油圧と燃料圧力の問題により、バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンのふたりは相次いでリタイア。また昨年は冷却の問題によりペースを上げることができなかった。
2020年シーズンの開幕戦となったオーストリアGPの木曜日記者会見で、ハミルトンはメルセデスが冷却の問題に対処できたと確信していると語り、そう考える理由を説明した。
「僕らは2017年以降、酷い状態にあったわけじゃない。でも、サーキットの標高、そして僕らが直面する温度は、このサーキットをチャレンジングなモノにしたんだ」
そうハミルトンは語った。
「この数年間、ここでの気温は、僕らのマシンの快適な作動温度領域の範囲にはなかった」
「しかし今シーズンのマシンには改良を加えたおかげで、より良いポジションにいることができていると思いたい。時間が経てば、どうなのかが分かるだろう」
チームメイトのボッタスは、2017年にオーストリアで優勝。これは彼にとってF1での2勝目だった。そのボッタスは、ここ数年メルセデスが苦しんでいるサーキットにも関わらず「ここで2レース開催されると聞いた時には、かなり嬉しかったよ」と語った。
「このコースが好きなんだ」
そうボッタスは語る。
「過去をみれば、あまりうまくいかなかったコースもあった。でも、そのうち良い走りができるようにもなった」
「過去のことを言うのは難しい。なぜなら今年は、長すぎる休みを終えた後のシーズンなんだからね」
「でも、僕とチームは十分な準備ができていると感じている。だからこそ、自信を持っているんだ」
「だけど現時点ではそれ以上のことを言っても仕方がない。チームとしてどこにいるのか、そして個人的なペースも、すぐに分かるはずだ」
前述のとおり、レッドブルはここオーストリアで過去2年連続で勝利。さらに、プレシーズンテストでも力強い走りを披露した。そのため、メルセデスの最大のライバルになるだろうという見方が強い。一方でフェラーリはプレシーズンテストで苦しみ、この2チームには一歩遅れていると見られている。
レッドブルとマックス・フェルスタッペンが今季の最大の脅威となると考えているのか……それを尋ねられたハミルトンは、次のように語った。
「テストで、上位の3チームの差はかなり近かったと思う。でも僕らが理解している中では、レッドブルは特に、僕らに近いのだと思う」
「そしてマックスは、毎年成長を遂げているから、彼らは強力な競争相手になると予想している」
「そしてレッドブルは、いつもこのサーキットではとても強い。だからこの2週間は、チャレンジングな週末になるはずだ。でもそれがどうなるのか……とてもワクワクしているよ」
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