メルセデスは”DAS2”を使っていない! ハミルトンが噂を否定「少し遊びがあっただけ」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、車高を調整してストレートスピードを稼ぐための”DAS2”とも言えるシステムを使っているのではないかという疑惑を否定した。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
先日行なわれたサンパウロGPで、予選結果から除外されたにも関わらず驚異的な追い上げを見せて優勝を手にしたメルセデスのルイス・ハミルトン。彼は直線スピードを武器にこの奇跡とも言える追い上げを実現させたわけだが、そのパフォーマンスに対しては、メルセデスが”DAS2”とも言えるデバイスを使っているのではないかという噂が持ち上がっている。
しかしハミルトンはこれを否定。根拠とされた映像については、ステアリングに若干遊びがあっただけだと語った。
サンパウロGPの週末に撮影されたオンボードカメラ映像を見ると、ハミルトンはターン1に飛び込む際に、ステアリングホイールを引いているように見えるシーンが映し出されていた。これによりメルセデスは、DAS2とも言える新しいデバイスを使い、車高の調整を行なっているのではないかという疑惑が生まれた。
DAS(二重軸ステアリング)は、2020年にメルセデスが登場させたデバイスで、ステアリングホイールを前後に押し引きすることで、フロントホイールのトウ角をコントロールするというモノ。これを使い、タイヤの温度管理やストレートでの空気抵抗削減に活かした。
この2020年にはDASは合法だったものの、各チームの参戦コストを削減するため、同年限りで禁止。今シーズンは使えないことになっている。そんな中で、DASを使うような動きをハミルトンが見せたため、議論の的となっているわけだ。
しかし当のハミルトンは、カタールGPを前にこの疑惑を否定。DAS2と言われるようなモノは使っていないと主張した。そしてステアリングを前後に動かしているように見えたのは、ステアリングコラムに遊びがあったからであり、それについては気に入らなかったため、すぐに修正されたと説明した。
「僕のステアリングコラムは前後には動かない。左右に動くだけだ」
そうハミルトンは語った。
「昨年はあったけどね。でも今年はないんだ」
「土曜日にはちょっと遊びがあったと思う。でも、それは1mmにも満たないモノだったはずだ。あまり気に入らない遊びだったんだ。だから、皆さんが何を見ていたのかわからない」
2021年のレギュレーションでは、前輪に角度は、ハンドルを左右に回すことでした調整できないということになっている。つまりDASのように、ドライバーがステアリングホイールを押したり引いたりすることで、トウ角を変えることができなくなったということを意味している。
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