ハミルトン、“敵地”オランダで大ブーイングを予想「ドライビングの燃料にするだけ」
メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、タイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペンの母国戦であるオランダGPでは、ファンからブーイングを浴びることになるだろうと予想している。

36年ぶりの開催を迎えるF1オランダGP。レッドブルのマックス・フェルスタッペンの母国戦となるこのレースだが、タイトル争いのライバルとなっているルイス・ハミルトン(メルセデス)はファンからの口撃を予想している。
2021年シーズンのF1ではここ数年とは違いメルセデスが圧倒的な強さで他を圧倒する、という展開にはならず、メルセデスとレッドブルによる激しいタイトル争いが展開されている。
ドライバーズタイトルではハミルトンとフェルスタッペンの一騎打ちとなっており、第12戦ベルギーGPを終えた時点ではハミルトンを3ポイント差でフェルスタッペンが追いかけている状況だ。
そうした状況でフェルスタッペンの母国戦となるオランダGPを迎えるため、ハミルトンは彼のファンから手厳しい歓迎を受けることになるだろうと考えているのだ。
フェルスタッペンはオランダGPに向けては、“ルイスに影響を与えない限り”雰囲気については気にしないと語っており、ファンに対しても何か指示をすることはできないとしている。
「サッカーの試合に行ったとき、他チームのホームグラウンドにいったなら、そのうちブーイングを受けることになる。そして地元のクラブが『ブーイングをするな』と言うこともない。それは自然と起こることだからだ」
フェルスタッペンはそう語る。

Dutch fans turn the venue orange after a win for Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
「サッカーファンはとても情熱的で、ファンは地元のチームを応援している。だから彼らに(相手チームへ)ブーイングをするなとは言えないと思う。僕もコース上ですべき事に集中する必要がある」
ハミルトンはブーイングについては、“当然予想されること”と認めた上で、そうした行為に同意はしないが、それをポジティブなエネルギーに変えていきたいと語った。
「もちろん、たくさんのオレンジ色のファンをあちこちで目にしてきた」と、ハミルトン。
「僕自身はイベントに行ってブーイングをするタイプじゃなかったけど、理解はできる。サッカーの試合を見ると、ファンの情熱や、対戦相手に対する彼らの反感なども目の当たりにする。でも、僕はそうしたものを尊重する」
「僕はオランダに来るのは好きだ。アムステルダムは世界で最も素晴らしい都市のひとつだ。オランダにもチームLHのファンがいることも分かっているし、とても嬉しく思う。恐らく彼らはグランドスタンドでは小さな勢力になるだろうけど、ブーイングにもへこたれない彼らを僕は誇りに思う」
「それがスポーツなんだ。僕がするのは向けられたそのエネルギーを、ポジティブなものに変えて、ドライビングの燃料にすることだ」
また母国イギリスのファンにブーイングをしないように呼びかける必要は感じるかと訊かれたハミルトンは、その必要はないと答えた。
「いや、幸運なことにイギリスのファンはブーイングをしないんだ」
「彼らは素晴らしいよ。素晴らしい週末を過ごしていると思う。イギリスのファンからはブーイングを聞いたことが無い。記憶力が良いわけじゃないけど、確かにそうだった」
「基本的に誰であれ、ブーイングには賛成できない。みんなベストを尽くそうとしていて、最高の仕事をしようと努力しているんだ」
「でも、繰り返しになるがこれもスポーツの一部だ。だからブーイングも耳にするだろう」
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