ルイス・ハミルトンが、再スタートでマックス・フェルスタッペンに抜かれた理由「一瞬ミラーを見た隙に……」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ポルトガルGPのセーフティカーランからの再スタート時に、一瞬マックス・フェルスタッペン(レッドブル)をチェックした際にバルテリ・ボッタスに逃げられ、さらにフェルスタッペンに抜かれることになったと説明した。
F1ポルトガルGPを制したメルセデスのルイス・ハミルトンは、セーフティカーランが解除され、再スタートする際に3番手に落ちるというシーンがあった。この時のことについてハミルトンは、後続のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をミラーでチェックした一瞬の隙に首位を行くチームメイトのバルテリ・ボッタスに逃げられ、さらにフェルスタッペンにも先行されてしまうことに繋がったと語った。
ポルトガルGPの決勝は、メルセデス勢がフロントロウを独占。スタートでも先頭ボッタス、2番手ハミルトンのポジションをキープした。しかし2周目に入ったところで、メインストレート上でキミ・ライコネン(アルファロメオ)が同僚のアントニオ・ジョビナッツィに追突してしまうという事故が発生。これでライコネンはコントロール不能となり、ターン1のランオフエリアにマシンをストップ……すぐにセーフティカーが出動することになった。
このセーフティカーランが解除された際、ハミルトンはフェルスタッペンに先行を許してしまうことになった。
当時はメインストレートが向かい風だったため、ボッタスは再スタートへの加速をギリギリまで遅らせた。その詰まった隊列の中、フェルスタッペンはハミルトンとの差を一気に詰め、ターン1でアウト側から強引にオーバーテイクしていった。
この時のことについてハミルトンは次のように説明する。
「とても興味深い出来事だったよ」
結局はボッタスとフェルスタッペンを抜いて優勝を果たした後、ハミルトンはそうリスタート時のことについて語った。
「僕は自然に、前を行くバルテリに集中していた。そして文字通りほんの一瞬、ミラーを見て、後ろのマックスがどこにいるのかを確認した。その一瞬で、バルテリが加速したんだ」
「それでバルテリに遅れをとってしまった。素晴らしいことじゃなかったね。
「僕はバルテリのスリップストリームに入っていて、マックスはスリップストリームから抜け出してオーバーテイクにかかろうとしていた。その後、僕もバルテリのスリップストリームから抜け出したら、マックスにそのスリップストリームを与えてしまったんだ」
「その時僕は、『なんて馬鹿なことをしたんだ!』と自分に言い聞かせたよ」
「その後、僕は2台の後ろになってしまった。でも、ここはすごく素晴らしいコースだと思う。最初のスティントでは、そのコース特性のおかげで、僕らは接近戦を演じることができたと思う。それは、ファンが本当に待ち望んでいるモノだと思う」
「それは間違いなく、レースという観点から言っても、僕も待ち望んでいたことだ」
「オースティンと同じように、いくつかのコーナーでは、複数のラインを通ることができる。そういう意味で、このコースは素晴らしい。本当に素晴らしかった」
前述の通り、ハミルトンはボッタスとフェルスタッペンを抜いて優勝。これで昨年に続き、ポルトガルGPを連覇したということになった。しかしレース終盤には、ボッタス、フェルスタッペン、そしてセルジオ・ペレス(レッドブル)の間でファステストラップを狙ったアタック合戦が繰り広げられるなど、今季はメルセデスとレッドブルの激戦になっているということを強調するシーンがあった。
「フェルスタッペンがファステストラップを出し、それを手にしたのを見た。でも最終的には、バルテリがそれを手にした」
フェルスタッペンは最終ラップで最速タイムを記録したが、ターン14でコースをはみ出したとして、タイム抹消となってしまったのだ。
「ご覧いただいた通り、メルセデスとレッドブルの間で素晴らしい戦いが繰り広げられている。最前線の戦いが続いていくと確信している。だから、僕らが仕事を続けて行かなければいけないのは明らかだ。最後のレースまで、お互いに激しい戦いを続けることになるだろう」
「僕らは最後まで、素晴らしい戦いを続けていくだろう。そう想像している。凄すぎるよね。まだレースはたくさん残っているし」
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