レッドブルF1への制裁はどうなる? 違反チームの罰則が軽ければ「予算制限なんてあってもなくても同じ」とハミルトン
ルイス・ハミルトンは、予算制限を違反したF1チームが軽い罰則に終わるのであれば、今後は全てのチームが違反するようになり「予算制限はないも同然」になってしまうとの考えを示した。
F1では、レッドブルが2021年シーズンの予算制限に違反したことが明らかとなっており、これに対してFIAがどのようなアクションを起こすのか待っている状況だ。
レッドブルは当初、予算上限を超過したことを強く否定しており、現在もこの件についてFIAと協議をしているものと思われる。
ただレッドブルの予算超過は上限の5%以内と軽微なものとなっているため、違反を認める協定書に合意した暁には、叱責またはレース出場停止/セッション出走停止などといった競技面でのペナルティを受けることになるだろう。
そのレッドブルのマックス・フェルスタッペンと昨年激しいタイトル争いを繰り広げた末、最終戦の最終ラップの攻防で敗れてタイトルの逃したルイス・ハミルトン(メルセデス)は、レッドブルの予算上限違反が明るみに出て以降、初めてこの件について口を開いた。
ハミルトンはFIAがF1全体の整合性を保つために、予算制限を厳格化する必要性があると語った。
「F1はこのことについて何かアクションを起こす必要があると思う」
「そうでなければ、このルールがかなり緩いものだということになり、やがて全てのチームがオーバーすることになるだろう」
「何百万ドル(何億円)もの大金を(予算制限外で)使ったのに少ししっぺを受ける程度なら、それはF1にとって良くないことだ。それなら予算制限はあってもなくても同じかもね」
またハミルトンは、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長らをはじめとした人々が、F1の健全性を確保するために「正しい決断を下してくれる」との信頼感を示した。
「それを信じないといけない」とハミルトンは言う。
「当然、“疑わしきは罰せず”、だけどね。どちらにしても、僕はただ自分のできる最高の仕事をすることに集中している。ただ彼らのしたことには変わりはない」
一連の騒動を経て、多くのドライバーが透明性に加え、運営サイドが「レギュレーションとスポーツの価値に忠実であること」を求めているが、ハミルトンはそれらを代弁して次のように述べた。
「ファンにとっても混乱する時期だと思う」
「ファンなしには、このスポーツはあり得ない。だから僕たちはその価値を保ち続けないといけないんだ」
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