F1 イギリスGP

久々勝利、しかも母国イギリスで……ルイス・ハミルトン感極まる「こういう自分に戻れるなんて……そう思えない日もあったんだ」

2021年のサウジアラビアGP以来の勝利を手にしたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、再び勝てるとは思えないこともあったと明かした。

Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 Team, 1st position, celebrates in Parc Ferme with his father Anthony Hamilton

Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 Team, 1st position, celebrates in Parc Ferme with his father Anthony Hamilton

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 メルセデスのルイス・ハミルトンが、F1イギリスGPで優勝。久々の勝利ということもあり、レース後ハミルトンは人目もはばからず涙した。

 そのハミルトンはレース後、「今の自分に戻れるとは思えなかった日もあった」と明かした。

 イギリスGP決勝は実に難しいレース展開だった。スタート直後にはメルセデスの2台が先頭を走ったが、レース中盤にシルバーストン・サーキット上空に襲来した雨雲が、展開にさまざまなスパイスを加えた。マクラーレンのランド・ノリスが先頭を走ることもあった。

 しかしドライタイヤに切り替えるタイミングで、先手を取ったハミルトンが首位の座を奪うと、レース終盤にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンの猛追を凌ぎ切り、トップチェッカー。実に2021年サウジアラビアGP以来、通算104勝目を挙げた。

 7度チャンピオンに輝いた経験を持ちながらも、長らく勝利から遠ざかっていたハミルトン。しかも来季からフェラーリに移籍することが決まっているため、今回がメルセデスで走る最後の母国GPとなった。ウイニングランではマーシャルから手渡されたユニオンジャックを振り喜びを見せたが、無線で応答したハミルトンは涙声。マシンを降りた後も、涙が止まらなかった。

「とても厳しかった。誰にとってもそうだと思う」

 そうハミルトンは語った。

「でも重要なのは、この状況でどうやって立ち直るかということだ。そしてどん底にいるように感じても、根気強く努力し続けなければいけないということだと思う」

「2021年から今までの間に、自分として十分じゃないと感じることもあった。今の自分に戻れるとは思えなかった日も確かにあったんだ」

「でも重要なのは、僕を支え続けてくれる素晴らしい人たちが周りにいるということだ。僕のチームが努力してくれているのを見て、僕も同じことをしようと思わされた。本当に励まされたよ」

「それから、世界中のファンが本当に応援してくれる。ファクトリーの皆さんに心から感謝するし、ここにいる皆さんのことを愛している」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ハミルトンがチームを離れる前に再び勝利を手にするはずだと語ってきたが、それが的中する形になった。

「素晴らしかった。(ハミルトンがメルセデスのドライバーになってから)12年目のイギリスGPで、これ以上の脚本はないだろうね。本当に素晴らしかった」

 ウルフ代表はSky Sports F1のインタビューにそう語った。

「最近は非常に難しい時期もあった。こういう形で復活し、様々なコンディションで完璧なドライビングができたのは、本当に良かった」

「立ち直れたのは、本当に嬉しい。ドライコンディションでは、我々はワンツー態勢を築いていた。だから、パフォーマンスの面では復調しつつあるみたいだ」

「そして締め括った。メルセデスに乗った最も象徴的で、最も成功したイギリス人ドライバーとの、イギリスの観客の前での最後の仕事を、こういう形で終えられるなんて……まるでお伽話みたいだ」

 

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