好調ハミルトン、自らのミスでポールを逃し憮然「猛烈に怒っている。完全に僕の責任だ」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、イタリアGPの予選で2度のミスを犯したことが痛かったと悔やんだ。
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 Team
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
F1イタリアGPの予選で6番手に終わったルイス・ハミルトン(メルセデス)。彼はアタック中のミスがなければポールポジションも狙えたとして、自分自身に憤慨していると語った。
モンツァでの予選Q3では、王者レッドブルが苦戦してグリッド4列目に沈む一方、フリー走行から好調のメルセデスの他、マクラーレン、フェラーリがポールポジションを争い、稀に見る接戦となった。結果的にはマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリがフロントロウを独占し、3番手にはメルセデスのジョージ・ラッセルが続いた。
FP3をトップで終えて予選に臨んだハミルトンは、ポールのノリスから0.186秒差のタイムを記録したが、激戦の波に飲まれて6番手に沈んだ。予選後のSky Sports F1のインタビューで、ポールタイムにこれほど近付いたにもかかわらずグリッド3列目に甘んじたことをどう受け止めているかと尋ねられたハミルトンは、次のように答えた。
「僕は怒っている」
「とにかく猛烈に怒っているよ。ポールを獲れたかもしれないからね。少なくともフロントロウには並べたかもしれないのに、最終的にはそれを成し遂げられなかった」
「ターン1とターン2で0.15秒ほどロスをして、それから最終コーナーでもコンマ1秒ほどロスした。だから自分を責めるほかない」
その後、文字媒体向けのインタビューセッションでハミルトンはこう語っていた。
「自分としては完全に受け入れられないし、とにかく恐ろしく馬鹿馬鹿しい」
「これは完全に僕の責任だ。他の誰でもない」
今季はチームメイトのラッセルが2度のポールポジションを獲得する一方、予選では苦戦気味なハミルトン。イタリアでもラッセルに敗れたことで、チーム内成績は4対12となった。
ハミルトンは、今季1周のアタックをまとめることに苦戦していると認めた。
「予選はここ最近、僕の弱点になっているし、それが解決していないから改善に取り組んでいるところだ」
「ここから数時間は自分を責めることになるだろうけど、最終的には前に進むしかない。僕たちには良いマシンがあって、チームは今週末素晴らしい仕事をしてくれた。マシンのフィーリングは前戦よりも、そして昨日よりも良くなっている」
メルセデスはこの日、来季フェラーリに移籍するハミルトンの後任としてアンドレア・キミ・アントネッリを起用することを発表したばかり。ハミルトンはそのニュースと紐付けて「チームにとってはもっと良いもの(結果)が相応しい。キミとならそれが得られるだろうね」と不機嫌そうに自虐を述べた。
決勝に向けてハミルトンは、ストレートの多いモンツァではオーバーテイクすることが不可能ではないものの、フェラーリ勢の前に出てラッセルと表彰台争いをするのは簡単ではないと考えている。
「レースで優勝争うチャンスが台無しになってしまった」
「明日は出来るだけ多くのものを取り返せるようにしたいし、フェラーリを抜いて表彰台争いに挑戦できるかやってみるつもりだ」
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