ハミルトン、フェルスタッペンとの激戦にも”王者の余裕”?「証明すべきモノがある彼とは立場が違う」
ルイス・ハミルトンは、F1タイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペンとの間には”バランスがとれた”敬意があると考えており、これまで上手くインシデントを避けてきたと感じているようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2021年のF1序盤4レースを終え、3勝を挙げたルイス・ハミルトン(メルセデス)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に14ポイント差をつけてチャンピオンシップをリードしている。
両者は毎戦のように激しい優勝争いを繰り広げており、いずれのレースでも要所でホイール・トゥ・ホイールのバトルを展開している。ふたりのバトルは激しいものの、これまでは大きなクラッシュなどには発展していない。
第2戦エミリア・ロマーニャGPや第4戦スペインGPでは、スタート直後にフェルスタッペンが積極的なオーバーテイクをしかけ、ハミルトンの前に出ている。だが特にスペインGPでは、ハミルトンが無理をせず「フェルスタッペンにスペースを与えた」とコメントしている。
マクラーレン・レーシングCEOであるザク・ブラウンは第5戦モナコGPを前に、ハミルトンとフェルスタッペンがコース上で争い、衝突するのは時間の問題だと語ったが、ハミルトンは「それが避けられないことなのかは分からない」と述べ、自分はうまく事故を回避してきたと主張した。
そしてハミルトンは、初のチャンピオンを目指して戦っているフェルスタッペンとは”立場”が違うと話した。
「(フェルスタッペンとの接触が避けれられないかどうか)分からないよ。これまでのところ、僕はすべてのアクシデントをうまく回避できていると思う」
「あと19レース残っているので、そうなる(両者が接触する)可能性もあるだろう。でもそうならないことを願っている」
「これは良いことだと思うけど、僕たちの間にはバランスのとれたリスペクトがあると思うんだ。もしかしたら、彼は自分が多くのことを証明しなければならないと感じているのかもしれない。僕は必ずしも同じ立場ではない」
「僕はもっと長期的な考え方をしている。(レースは)スプリントではなくマラソンだと思っているんだ。それこそが、僕が今の成績を残している理由なんだ」
「僕はそれを続けていくし、衝突しないように全力を尽くす」
7度のチャンピオン経験を持つハミルトンだが、開幕4レースを終えて3勝と2位1回、ファステストラップのボーナスポイント1回という結果は、キャリアベストだ。
シーズン前のテストでは、メルセデスはレッドブルに対して劣勢に立たされていると思われていたが、ハミルトンはそのことがシーズンに向けた取り組みに影響を与えることはなかったと語った。
「毎年、目標は全てのパフォーマンスを引き出すことだと思う」
「0.2秒や0.5秒遅れていたとしても、ネガティブになったり『ちょっと力を抜こうかな』と思ったりすることはない」
「毎年全力を尽くしていても、計画通りにいかないことはある。何かに気を取られることもある。チャンスを活かせないこともあるし、常に思い通りにいくわけじゃないんだ」
「今年は、僕が望んでいたようなスタートが切れた。パンデミックという混乱の中で、最大限の力を発揮する方法に慣れたんだ。トレーニングやメンタル面での取り組み、マシンの理解などに費やす時間が増えたことで、これまで以上にフィットしているんだ」
「全体的に自分のレベルが上がったと思うし、それがチームとしての目標でもある」
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