残り2戦、有利なのはメルセデス? ブランドル「ハミルトンのギヤはオーバードライブに入っている」
元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、シーズン残りの2レースはメルセデスが有利だと考えており、ルイス・ハミルトンが”オーバードライブ”状態になっていると語った。
写真:: Mercedes GP Petronas Formula One Team
元F1ドライバーで、Sky Sports F1の解説者を務めているマーティン・ブランドルはメルセデスのルイス・ハミルトンについて、8度目のタイトル獲得に向けてギヤを上げ、”オーバードライブ”状態になっていると評した。
ハミルトンは9月末のロシアGPで優勝したものの、その後3レースは勝利できず。その間に、タイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はリードを19ポイントまで広げた。
しかしサンパウロGPでハミルトンは新エンジンを投入し、ノックアウト予選でタイム抹消を受けながらもスプリント予選、決勝と追い上げて優勝。続くカタールGPでも勝利し、フェルスタッペンとの差を8ポイントまで縮めた。
元F1ドライバーで、現在は解説者を務めるマーティン・ブランドルは、シーズン後半にギヤを上げていくのはハミルトンの特徴であり、今年も彼とメルセデスはそれを実践していると考えている。
ブランドルはmotorsport.comを含む一部のメディアに対し、「まるでオーバードライブに入ったようだ」と語った。
「彼はこれまでも、夏休みの後にそうしてきた。彼はまた同じことをしたんだと思う。おそらく、少し時間が経ってからだと思うが、メルセデスもそうしたんだ」
「突然、勢いよく彼がチャンピオン候補になったわけではないんだ」
「しかし信頼性の問題や接触、パンクなど、何らかのトラブルが発生すれば、次戦(サウジアラビアGP)でマックスがタイトルを獲得できる。おそらくそうはならないだろうが、可能性はある」
「それほどまでに絶妙なバランスを保っているということだ。そして(メルセデスの)浮き沈みは、レッドブルが大いに期待しているところだと思う」
ハミルトンはカタールGPでは古いエンジンを使用していたが、サウジアラビアGPではサンパウロGPで使用した、より新しくパワフルなエンジンを再び使用するという。
ブランドルは、カタールGPの時のようにハミルトンがサウジアラビアGPでも圧倒的な強さを発揮できるとは思っていないようだが、それでも有利なのはメルセデスだと見ている。
ハミルトンがサウジアラビアGPの週末を支配すると思うかと訊かれると、ブランドルは「いや、そうは思わない」と答えた。
「なぜなら、彼らはあのエンジンを(ブラジルGPで)酷使していたと思うし、メルセデスはエンジンのデグラデーション(性能劣化)と呼ばれる現象を起こしているからだ」
「レッドブルは、あるサーキットでは信じられないほどよく機能するが、他のサーキットではそうではないというリヤウイングを持っているようだ。その点では少し二次元的な印象を受けた」
「8ポイント(のリード)があることは知っているし、ポイントは大きな意味を持つ。しかし、誰に賭けるか?」
「文字通り、ひとつのインシデントが状況を変えるような中で、ブラジルのような圧倒的な強さはないと思うが、それでもサウジアラビアでは倒すべきクルマを(メルセデスが)持っていると思う」
昨年、最終戦のアブダビGPではフェルスタッペンが勝利を飾っている。ただ、ショー的要素の向上を目的に、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットは今シーズンのアブダビGP開催に向けてレイアウトの改修が行なわれている。ブランドルは、この改修がメルセデスのマシン特性に有利に働くと考えている。
ブランドルはアブダビについて、「劇的に変わった」と語った。
「昨年のアブダビでは、レッドブルが圧倒的な強さを見せた。マックスが支配していたんだ。しかしルイスはコロナからの回復途上にあり、まったく絶好調ではなかったことを忘れてはいけない」
「そしてコースが大きく変わり、1周11秒ほど速くなった。高速サーキットになると、メルセデスの方が有利なようだ」
「だから残る2レースで、メルセデスはかなり自信を持っていると思うよ」
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