ハミルトン、“元支配者”エクレストンに苦言「F1に多様性がなかった理由が分かる」

ルイス・ハミルトンは、バーニー・エクレストンの人種差別に関する発言を受けて、長らく彼に支配されていたF1が多様性を推進できなかった理由がよく理解できると語った。

ハミルトン、“元支配者”エクレストンに苦言「F1に多様性がなかった理由が分かる」

 FOM(フォーミュラワン・マネジメント)会長として40年に渡ってF1の舵取りを行ない、リバティ・メディア参画後はF1の名誉会長となっていたバーニー・エクレストン。彼の人種差別問題に関する発言が、現在波紋を呼んでいる。

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 世界中で起きている人種差別に関する抗議運動を受けて、F1はこのスポーツをより包括的なものとするために新たなキャンペーンを展開しており、中でも6度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)は、モータースポーツ界の多様性を向上させるための独自の活動を行なっている。

 そんな中、エクレストンはCNNのインタビューで、ハミルトンの活動は「F1にとって良いことでも悪いことでもない」として、「大抵の場合、黒人は白人よりも差別的だ」とコメントした。

 F1はこのエクレストンのコメントを非難し、同時に彼のF1名誉会長としての役割が2020年1月をもって終了したと明かした。

 ハミルトンもこれを受けてインスタグラムのストーリーズを更新。エクレストンのコメントに反論すると共に、これまでF1が多様性向上に向けたアクションを起こさなかった理由が理解できると語った。

「バーニーはこのスポーツから身を引いていてもはや過去の人だけど、このコメントは無知で無教養で、全くもって間違ったものだ。これは僕たちが真の平等からどのくらいかけ離れているかを示している」とハミルトンは綴っている。

「このような人種差別発言に対処するため、このスポーツを多様なものとするために何もされてこなかったことが、今になってよく理解できる」

「仮に何十年もこのスポーツを運営してきた人が、僕たち黒人が日々直面している根深い問題を理解していないのなら、その下で働く人たちにもそれを期待できない」

 ハミルトンはこれまで、特にキャリア初期に人種差別的な嫌がらせを受けていた。デビューイヤーにチームメイトのフェルナンド・アロンソとの確執が起こった翌年、アロンソの地元レースであるスペインGPでは顔を黒く塗ったファンに嘲笑されるという事件が起こった。

 自身のレースキャリアを通して人種差別と戦ってきたというハミルトンは、エクレストンが自分のことについて言及したことに驚いたと語っている。彼はモータースポーツを持続可能なものとするために、今が“変革の時”だとした。

「誰もが平等で包括的なF1の未来を作るため、マイノリティにも平等な機会が与えられる世界を作るために歩みを止めるつもりはない」

「僕は声を上げられない人たちの分も代表して、そういった人たちがこのスポーツでチャンスを得られるようになるために発言し続ける」

 

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