ハミルトン、アルボンとの接触によりペナルティ。表彰台を逃す「完全に僕のせいだ」
F1ブラジルGPの決勝で3番手フィニッシュを果たしたハミルトンは、レース終盤のアルボンとの接触の責任を問われ、5秒のタイム加算ペナルティを科された。これにより、マクラーレンのカルロス・サインツJr.が自身初の表彰台を手にした。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
2019年のF1ブラジルGPで、メルセデスのルイス・ハミルトンは3番手でフィニッシュしたものの、レース終盤にレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンと接触したことの責任を問われ、5秒加算のペナルティを科された。
この結果、ハミルトンは7位に降格。マクラーレンのカルロス・サインツJr.が、自身初の表彰台を手にした。
ブラジルGPは波乱のレースとなった。レース終盤、フェラーリ勢の同士討ち、そしてメルセデスのハミルトンとアルボンが接触したことにより、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが2位に入ったのだ。優勝はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンで、ホンダ製パワーユニットのマシンが1-2フィニッシュを果たした。
フェラーリ勢同士討ちの後出動したセーフティカーが、残り2周という時点で解除された直後、4番手を走っていたハミルトンは、難なくガスリーを交わして3番手に浮上。そして2番手のアルボンを追った。そしてターン10でオーバーテイクを仕掛けたところ、両者は接触。アルボンはスピンして大きくポジションを落とし、ハミルトンもガスリーに抜かれただけでなく、フロントウイングにダメージを負った。
ハミルトンは手負いの状態でガスリーを追ったものの、トロロッソのマシンのストレートスピードの伸びが素晴らしく、結局ガスリーが2位。ハミルトンは3位でチェッカーを受けた。
しかしハミルトンはアルボンとの接触について審議対象となり、結果として前述の通り5秒のタイム加算ペナルティを受けた。
「23号車(アルボン)は、通常のレースラインにいた」
裁定文にはそう書かれている。
「44号車(ハミルトン)はイン側を通り抜けようとしたが、オーバーテイクを達成するのに十分なだけ近付くことができなかった。彼は十分なスペースがないと気付いたが、その状況から抜け出すことができず、接触が起きてしまった」
「スチュワードは、ターン10での23号車との接触が、主に44号車の責任であると判断した。したがって、5秒のタイム加算ペナルティを科した」
ハミルトンはレース後、アルボンとの接触について自分に責任があることを認めていた。
「アルボンには、大変申し訳なく思っている」
「僕はそこに隙間があるように動いてしまった。しかし明らかに、結局はその隙間は閉じてしまった」
「完全に僕のせいだ」
ハミルトンは戦略によって2度もフェルスタッペンの前に立ちつつも、結局すぐにオーバーテイクを許してしまうこととなった。フェラーリの同士討ちによってセーフティカーが出動した際、ハミルトンはピットインして新しいタイヤに交換。これによってポジションを落とすことになり、これがアルボンとの接触に繋がっていったわけだ。
この決断についてハミルトンは、「少し速さを増したレッドブルと戦うため、異なることをしなければならないというプレッシャーがあった」と語った。そしてできることは全てやり、多くのリスクを冒したと明かす。
「コーナーでは、レッドブルについていくことができた。でも、ストレートで彼らは、僕らを圧倒していたんだ。僕らにできることは何もなかったと思う」
手負いのハミルトンは、最終ラップの最終コーナーでガスリーのイン側に飛び込み、そして2番手を奪おうと狙った。しかし直線の加速で及ばず、オーバーテイクはならなかった。
「彼(ガスリー)は素晴らしい仕事をしたよ」
そうハミルトンは語った、
「彼はマシンのポジショニングについて、とてもフェアだった」
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