ハミルトン、F1ベルギーGP予選での大苦戦に「最悪だし、遅すぎる。もう笑い飛ばすしかない」
ルイス・ハミルトンは、厳しい結果に終わったF1ベルギーGP予選を受けて、現在のメルセデスを取り巻く状況を「笑い飛ばすしかない」と語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1コンストラクターズタイトル8連覇を誇るメルセデスだが、今季は序盤からかなりの苦戦を強いられた。しかしそれでも、サマーブレイク突入前のフランスGPとハンガリーGPではダブル表彰台を獲得するなど前半前終盤にかけては一定の改善を見せていた。
サマーブレイク明けのベルギーGPではさらなる改善も期待されたものの、メルセデスは予選で再び後退。Q3進出こそ果たしたものの、ルイス・ハミルトンが予選最速のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から1.8秒差の7番手、チームメイトのジョージ・ラッセルは2.1秒差の8番手と大きく遅れた。
メルセデスのトト・ウルフ代表は予選を受けて、「受け入れがたい結果」だとして、過去10年で最悪の予選セッションだと表現していた。
サマーブレイク前のメルセデスの勢いを考えると、この結果はどれくらい残念なモノなのかと尋ねられたハミルトンは、次のように答えた。
「残念という言葉を使いたくないくらいにね。ファクトリーでは2000人ものスタッフが懸命に働いてくれていることを忘れちゃダメだ」
「もちろん、僕らが上手くいって、前進できるようなアップデートを持ち込めれば、上位で戦えれば良かったとは思っていたんだけど、これが現実だよ。辛いこと……本当に辛いことだよ」
「でも今は笑い飛ばして、僕はタイトル争いをしている訳じゃないと考えなきゃならない」
「もし僕があまりにシリアスだったり、落ち込みすぎていたりしたら……僕にはプッシュし続けて、(チームの)士気を高く保つよう努力する責任があるんだ」
「このままじゃダメだ。最悪だし、遅い」
Lewis Hamilton, Mercedes W13
Photo by: Erik Junius
またハミルトンは、メルセデスはドライバーを苦しめる今季マシン『W13』の特性を改善し、マシン開発を来季に移行する必要があると感じているようだ。
「このギャップは、今までで最大だ」とハミルトンは続ける。
「来週行なうミーティングでは、次のステップや来季のマシンの方向性について話すことになる。このマシンに対する理解から何を得て、次のマシンに応用し、今年のようなことがゼロになるようにするんだ」
「僕はそっちに集中しようとしている」
予選でメルセデスは苦戦したものの、多くのドライバーが規定数を超えたパワーユニット交換によりグリッド降格ペナルティを受けるため、ハミルトンとラッセルは4番手と5番手から決勝レースをスタートすることになった。
「クレイジーな状況だし、僕らは本当に遅いけど、明日(日曜日)は4番手からスタートするんだ」とハミルトンは言う。
「もしかしたら表彰台に上がれるチャンスがあるかもしれないし、誰にも分からないよ。僕らは楽観的でいるしかないね」
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