F1 エミリア・ロマーニャGP

ハミルトンにとってメルセデスW13は”経験上最悪”のマシン?「でも、僕らを強くしてくれるはず」

メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季マシンW13は、これまでに経験した中で最悪のF1マシンだと考えている。

Adam Cooper

Adam Cooper

編集: 2022/05/01 11:08

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lewis Hamilton, Mercedes W13

 ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、今季のマシンW13について、彼が2009年に乗ったマクラーレンMP4-24と並び、経験した中で最悪のF1マシンだと考えているようだ。

 ここまで7度のチャンピオンを獲得してきたハミルトンだが、今季は開幕から苦戦。開幕戦バーレーンGPではなんとか3位表彰台を手にできたものの、続くサウジアラビアGPではまさかのQ1敗退。エミリア・ロマーニャGPでは、メルセデスの2台が揃ってQ2敗退となった。メルセデスがQ3に進出できなかったのは、2012年日本GP以来、約10年ぶりのことである。

 ハミルトンはこの状況について、今季マシンW13の出来が悪いためだと語る。しかし同様に苦しんだシーズンもあったと明かす……それは2009年のことだ。

 2009年はやはりレギュレーションが大きく代わり、前年限りで突如F1を撤退したホンダを引き継ぐ形で新規参戦したブラウンGPが、開幕から圧倒的な強さを披露。これを前年までは中団チームのひとつに過ぎなかったレッドブルが追うという展開になった年だ。

 同年のハミルトンは、マクラーレンに在籍。シーズン序盤はかなり苦しんだが、チームがマシンの開発に懸命に取り組み、最終的にはパフォーマンスが向上。ハンガリーGPとシンガポールGPで勝利し、4回のポールポジションを獲得した。

 ハミルトンはこの2009年が、今季の苦境から脱する好例だと考えている。

「僕が悪いマシンを手にしたことは一度もないと思っている人たちがいる」

 エミリア・ロマーニャGPのスプリントを14番手で終えた後、ハミルトンはそう語った。

「でも僕は、これまでにも最悪のクルマに乗ったことがあるんだ。2009年のマシンは、先頭から遠く離れていて、僕が乗った中でも最悪のマシンだった」

「今年のマシンも、その時の経験からはそれほど遠いわけではない。でも、多くの可能性は秘めていると思う」

「僕らは当時、最終的にマシンを修正し、戦いに戻ることができた。そして僕は、今のチームが今回も同じことをできると、最大限の信念を持っている」

 ハミルトンは2009年のマクラーレンは、レギュレーションにより失われるダウンフォースを取り戻す重要性を、過小評価していたと語った。

「2009年は、僕はF1に来てまだ3年目だった。そして、その年は、全く新しいマシンの時代に入ったところだった」

 そうハミルトンは当時を振り返る。

「1月か2月にチームに戻った時のことを覚えている。その時、エアロダイナミキストやチームのスタッフたちが『我々は既に目標を達成した』というようなことを言っていたのを覚えている」

「新しいルールにより、2009年はダウンフォースが50%削減されると言われていた。だからチームは、ダウンフォースが50%少なくなったマシンをデザインした。そして2月に『目標を既に達成した』と聞かされた時、僕は『それは正しいとは思えない』というようなことを感じたんだ」

「でも当時の僕には経験がなかった。そして最初のテストに行った時、他のチームが前年とほとんど変わらないくらいのダウンフォースを手にしていることに気付いたんだ」

「チームはそれで、『我々はそれを取り戻さなきゃいけない』というようなことを感じていた。そしてその究極のデバイスは、ダブルディフューザーだった。僕らもそこに辿り着いたんだ」

 ただハミルトン曰く、今季のメルセデスW13が、2009年のマクラーレンと同じ間違いを犯したわけではないと語った。

「今回はチームが『我々は既に目標を達成した』と言っていたわけではないので、そこは異なる。僕らは、どこにいるのか分からなかった。このデザインは実に革新的だった。そして風洞実験の結果を見ると、本当に良いダウンフォースがあるようだ」

「そして残念ながら、コースに出るまで分からなかった……風洞では、バウンシングは起きなかったんだ。でも、僕らは実際にこの現象に遭遇してしまった」

「これは、僕らが想像していたよりも修正するのがはるかに困難だ。でも、それは僕らを殺すわけじゃなく、強くするだけだと思う。そして僕らは、何らかの方法で解決策を見つけるだろう」

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 周冠宇、F1エミリア・ロマーニャGP決勝はピットレーンからのスタートへ……スプリントでのクラッシュが影響

次の記事 僕はまだ勝てる……! フェラーリのサインツJr.、スプリントレースでの再起でF1初優勝に望み繋げる

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Adam Cooper



アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

F1

F1

日本GP

2024/04/15

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」



鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1

F1

日本GP

2024/04/12

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」



F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

F1

F1

2024/04/11

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

More from

ルイス ハミルトン



ハミルトンにはシューマッハーと共通する能力がある? フェラーリ内部で話題に……元エンジニア証言「ルイスには感謝したいね」

F1

F1

9 日前

ハミルトンにはシューマッハーと共通する能力がある? フェラーリ内部で話題に……元エンジニア証言「ルイスには感謝したいね」



フェラーリ、ADUOアップデート第2弾を投入したパワーユニットを、イタリアGPに投入か? 耐久テストが無事進行中との噂

F1

F1

14 日前

フェラーリ、ADUOアップデート第2弾を投入したパワーユニットを、イタリアGPに投入か? 耐久テストが無事進行中との噂



アントネッリ、ハミルトン移籍決定直後にメルセデスから呼び出し。F1デビューの可能性知らされ「本当に驚いたよ!」

F1

F1

17 日前

アントネッリ、ハミルトン移籍決定直後にメルセデスから呼び出し。F1デビューの可能性知らされ「本当に驚いたよ!」

最新ニュース



チームメイトを勝たせるため、狭いコースで鬼ブロックの応酬……フォーミュラE最終戦での“チームプレー”はやりすぎだったのか?

機能

フォーミュラE

ライブテキスト

評価

機能

フォーミュラE 9 分前

ロンドンE-Prix レース2

チームメイトを勝たせるため、狭いコースで鬼ブロックの応酬……フォーミュラE最終戦での“チームプレー”はやりすぎだったのか?



seven x seven、スーパーGT今季残りレースで藤波清斗に代わり渡会太一を起用へ。「来季以降を見据えた決断」とハーヴィー監督

機能

スーパーGT

ライブテキスト

評価

機能

スーパーGT 1 時間前

seven x seven、スーパーGT今季残りレースで藤波清斗に代わり渡会太一を起用へ。「来季以降を見据えた決断」とハーヴィー監督



角田裕毅にF1復帰のチャンス到来か? ハジャーが手首の負傷でF1オランダGP欠場の可能性が浮上

機能

F1

ライブテキスト

評価

機能

F1 2 時間前

オランダGP

角田裕毅にF1復帰のチャンス到来か? ハジャーが手首の負傷でF1オランダGP欠場の可能性が浮上



クラッシュを頻発させたレッドブルのマカレナウイング。FIAは介入せず……しかしチームは独自に改良「自分たちのマシンを壊したい人は誰もいない」

機能

F1

ライブテキスト

評価

機能

F1 6 時間前

オランダGP

クラッシュを頻発させたレッドブルのマカレナウイング。FIAは介入せず……しかしチームは独自に改良「自分たちのマシンを壊したい人は誰もいない」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録