ダウンフォースがレースの鍵? ハミルトン、ドライ&ウエット”両対応”マシンに「手こずった」と認める
ルイス・ハミルトンは、ベルギーGPの予選でメルセデスがウエットとドライの両方をカバーする”妥協”したセットアップを採用したことで、マシンに「少し手こずった」と語った。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
F1第12戦ベルギーGPはスパ・ウェザーに翻弄される週末となっている。チームにとっては目まぐるしく天候が変わる中で、ストレートが多い第1&第3セクターと、よりテクニカルな第2セクターを持つスパ・フランコルシャンで最速タイムを出すために必要なダウンフォースレベルのバランスを取ることは、悩ましい問題だった。
周期的に雨の強さが変わるスパ・ウェザーを予測するのは非常に困難だ。そのためmotorsport.comの取材によると、ほぼドライコンディションで走ることができた金曜日のフリー走行が終わった段階で、ドライコンディションになる可能性が残る決勝レースを重視し、ドライで最適なパフォーマンスを発揮できるようにマシンをセットアップし、ウエットコンディションになったらドライバーに対応してもらうというアプローチを採ったチームもあったようだ。
マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得したレッドブルがドライ用のダウンフォースレベルに設定していたとしたら、ドライのレースではかなり有利になると考えられる。レッドブルのマシンはハイレーキコンセプトを採用しているため、ドライコンディションでは空気抵抗を減らすのに苦労する。しかし、ウエットコンディションでドライ用のセットアップを使用した場合には、ローレーキコンセプトのメルセデスよりも”自然に”フロア面からダウンフォースを得ることができるのだ。
レッドブルは金曜フリー走行からかなり薄いリヤウイングを使用。予選でもそれほどダウンフォース量を増やしたようには見えなかった。
ベルギーGPをフェルスタッペンとウイリアムズのジョージ・ラッセルに次ぐ3番手でスタートするルイス・ハミルトン(メルセデス)が、予選後の記者会見で今週末のメルセデスと比較して「ダウンフォースのレベルが違う人たちがいると思う」と述べたのは、このことを指しているのだろう。
ベルギーGPをフェルスタッペンとウイリアムズのジョージ・ラッセルに次ぐ3番手でスタートするルイス・ハミルトン(メルセデス)は、予選後の記者会見でライバル勢とのダウンフォース量の差について「ダウンフォースのレベルが違う人たちがいると思う」と述べた。
「誰にとってもトリッキーなセッションだった」と、ハミルトンは語った。
「サーキットのエリアによって、雨の激しさが違った。僕たちは今日のマシンには苦しんだね。バルテリも同じだ」
「今日はクルマに少し手こずってしまった。それでも2列目に並ぶことができて本当にうれしいし、ポイントが得られるのは明日だからね」
ウエット路面でのマシンのハンドリングに関して詳しく聞かれると、ハミルトンは次のように答えた。
「言えることはあまり多くない。誰にとっても、十分なグリップはなかった。僕が思うに、ダウンフォースレベルが違う人たちもいると思う」
「僕たちは予選と決勝で起こりうる状況に対して、最適な妥協点とバランスを見つけようとした。だから問題ないことを望んでいる」
「決勝の天気がどうなるか、そしてクルマがどう機能するか見ていこう」
予選では、フェルスタッペンから0.334秒遅れとなったハミルトンだが、レースでのポテンシャルではメルセデスの方が高い可能性があると語った。
「僕たちのレースペースは予選のペースよりも少し強いはずだと思う」
「それでも、特にまたこうした(ウエット)コンディションになった場合は、手こずることになるだろう」
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