F1

「メルセデスのマシンはまだ何も進歩していない」ハミルトン、予選5番手も一切満足せず

F1オーストラリアGPで予選5番手となったメルセデスのルイス・ハミルトンは、好ポジションを手にしたものの、マシンはまだまだ全く進歩していないと語る。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1オーストラリアGPの予選で5番手となったが、マシンはまったく進歩していないと語った。

 ハミルトンはオーストラリアGPでは初日から苦戦。予選での厳しい戦いを強いられるのではないかと見られていた。フェラーリとレッドブルには大きな差をつけられたものの、予選5番グリッドを確保。痛恨のQ1落ちとなった前戦サウジアラビアGPとは打って変わり、好ポジションにつけた。

 メルセデスは今回のグランプリに、アップデートを持ち込んでいないと公言している。そんな中でもマシンが良くなったのではないか? そう尋ねられたハミルトンは、次のように語った。

「いやいや、何も進歩していないよ」

 そう言うハミルトンだが、今後マシンの戦闘力が高まることを期待しているとも語った。

「どんなモノが持ち込まれるのかまだ分からないけど、本当に、本当に希望を持っているんだ」

「チームの皆は、本当に懸命に働いている。それを理解している。でも3レース目だけど、マシンには進歩がないんだ」

「それで、明日の決勝レースからできるだけ多くの情報を得られることを願っている。そして、次のレースに向けて修正するための方法を、なんとかして理解できることを祈っている」

 進歩しないことへの懸念について尋ねられたハミルトンは、「時間がかかるモノだ」と焦ってはいないことを強調つつも、もどかしさも匂わせた。

「今回までには短い時間しかなかった。何かを作るには、長い時間がかかる。だから現時点では、特にエキサイティングなモノはない。楽観的になることができたら良いのにとは思うよ。次戦にはもっと素晴らしいモノが持ち込まれるようにってね。でも、現時点ではそうはなっていない」

 メルセデスは、ポーパシングを抑えつつ、パフォーマンスを損なわないようなセッティングを目指そうとしている。しかしながらハミルトン曰く、答えを見つけるまでにはまだまだ時間がかかると語った。

「ある場所では、それほど酷くは感じない。ただ、他の人たちほど速くはないというだけだ」

 そうハミルトンは言う。

「満足できていないのはポーパシング現象だ。それは、僕がこれまでにマシンに乗って経験してきたモノの中で、最悪の動きだ。そして現時点ではまだ、それを取り除くことができていない」

 ハミルトンのチームメイトであるジョージ・ラッセルも、ポーパシングによりパフォーマンスを発揮するのを阻まれていると語った。

「現時点で僕にとって最大の難点は、マシンがまだ跳ねていることだ」

 そうラッセルは語った。

「バウンスを抑えるように、色々なことを試してきた。そのことは、高速コーナーを通過する上で、多くのスピードを犠牲にすることになった。それが、ラップタイムを失う原因になっている」

「跳ねている状況で自信を持って攻めることができない。マシンが上下動を繰り返している時に、高速コーナーに突っ込んでいくことはできないよ。つまり、適切な妥協点を見つけるのが難しいんだ」

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