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ハミルトン、通算100回目のポールはお預け。”混乱した”予選で「良いラップは1回だけだった」

メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1第3戦ポルトガルGPの予選で満足できるアタックを1回しかできなかったと明かした。

Lewis Hamilton, Mercedes W12

Charles Coates / Motorsport Images

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季のF1第2戦エミリア・ロマーニャGPの予選でポールポジションを獲得し、ポールポジション最多獲得記録を99回に伸ばした。そして第3戦ポルトガルGPで、通算100回目のポールポジション獲得を目指した。

 ハミルトンはQ2で予選最速タイムを記録したものの、Q3ではそのタイムを更新することができなかった。結果的に、チームメイトのバルテリ・ボッタスに0.007秒及ばず、ポールポジションを逃してしまった。

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 セッション終了後、ハミルトンは風が強く路面のグリップが不足していたため、コンスタントに良いラップを重ねることができなかったと説明した。

「難しいセッションだった。誰にとっても、ここは簡単ではなかったと思う。特に風が強くて、路面もかなり滑りやすかったんだ」

「誰にとってもチャレンジングなセッションだったと思うけど、僕としてはかなり混乱したセッションだった。Q1は良くなかったし、Q2で1回だけ良いラップができた。セッション全体でも、良いラップはその1回だけだった」

「Q3はかなり悪かった。バルテリはそんな状況で素晴らしい仕事をしてくれた」

 ハミルトンがQ2でミディアムタイヤを履いて記録した1分17秒968は、ボッタスがソフトタイヤで記録したポールポジションタイムである1分18秒348よりも0.4秒近く速いタイムだった。

 メルセデスはQ3最後のアタックでも、2台にミディアムタイヤを履かせたが、どちらもソフトタイヤで記録した最初のアタックのタイムを更新できなかった。

 これについて、ハミルトンは「最終的には正しい判断ではなかったと思う」と語った。

「ここではタイヤが硬すぎて、路面との相性が悪いから、温度を上げるために何周もしなければならなかったんだ」

「最終的にはグリップがあまり良くなくて、最高の仕事ができなかった」

 ハミルトンは初日のフリー走行を終えた段階から、タイヤが問題になると予想していた。そして、なぜピレリがグリップの低い路面を考慮して、もっと柔らかいタイヤを持ってこなかったのかと疑問を投げかけた。今回のポルトガルGPには、5種類あるコンパウンドのうち、最も硬い組み合わせであるC1~C3のタイヤが持ち込まれているのだ。

「率直に言って、昨年のタイヤよりも難しいというわけではない」

 そうハミルトンは予選後に語った。

「昨年のこの場所でも、グリップが非常にピーキーで、許容範囲が非常に狭いという同じ問題に直面していたと思う。それが今日も当てはまった。FP3では非常に良い感触だったし、Q2のラップも良かったから正しいウィンドウに入っていると思っていた」

「気温が高く、突風も吹いていたので、運が悪ければ特定のコーナーで追い風を受けて(ダウンフォースが減少して)しまうこともある」

「いろいろなことが重なって、全体的にきちんとした予選にならなかったし、ラップタイムも良くなかったんだ」

 
 

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