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これまでで最もつらいレース……ハミルトン、“終わった”タイヤで首位守る

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これまでで最もつらいレース……ハミルトン、“終わった”タイヤで首位守る
執筆:
2019/05/26 22:00

モナコGPを制したルイス・ハミルトン曰く、かなり磨耗したタイヤを保たせながら走ったこのレースは“クラッシュするかフィニッシュするか”だったといい、“これまでで最もつらい”レースと表現した。

 F1モナコGPをポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、レース序盤にシャルル・ルクレール(フェラーリ)のアクシデントによりセーフティカーが出動したため、そのタイミングで早めのピットストップを行った。

 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)らのライバルがハードタイヤに交換する中、メルセデスはハミルトンのマシンにミディアムタイヤを装着し、残る67周を走りきるという作戦に出た。

 しかし、ハミルトンはレース終盤が近づくにつれてタイヤに苦しみはじめ、酷く磨耗した左フロントタイヤで、フェルスタッペンからの猛攻を抑えなければならなくなった。

 ハミルトンは無線の中で繰り返し、チームの戦略に対する不満と心配をあらわにし、タイヤが“終わった”と語っていた。しかし、結果的に2度目のピットインは行わず、フェルスタッペンを抑えきりトップチェッカーを受けた。ハミルトンは2015年、予定外のピットストップを行ったことで当時チームメイトだったニコ・ロズベルグに勝利を奪われた経験がある。

「僕は(ピットに)入るつもりは全くなかった。数年前、リードしていた時に入り、レースに負け、それで学んだ」とハミルトンは語った。

「僕は(ピットに)入ろうとはしなかった。クラッシュするかフィニッシュするかだった。僕がどれだけアンダーステアだったかが分かるだろう。マシンはターンインしなかったんだ」

「最終的にそれは間違ったタイヤだった。にも関わらず、チームは素晴らしい仕事をした。僕たちが最初の6レースで成し遂げたことは特筆すべきことだ」

 また、ハミルトンは今回モナコで挙げたF1通算77勝目を、先日亡くなったF1界のレジェンド、ニキ・ラウダに捧げると語った。ラウダはメルセデスのノン・エグゼクティブ・チェアマンでもあった。

「間違いなく、これまでで最もつらいレースだったと思う。僕はニキの魂とともに戦っていた」

「ニキはこのチームにとって大きな影響を与えた人物で、彼のおかげで僕たちの今がある。だから今日は自分の帽子をとるよ」

「僕は集中し続けようとしながら、同時に彼を誇りに思っていた。彼がいなくて本当に寂しい」

 また、ハミルトンにプレッシャーをかけ続けていたフェルスタッペンは、残り3周という時点のヌーベルシケインでハミルトンのインを突いたが、その際ふたりは、ハミルトンの言葉を借りれば“軽くタッチした”という。

 この一件はスチュワードによって調査されたが、どちらのドライバーも召喚されることなく、“お咎めなし”となった。

「かなり近づいていて、少し遅い飛び込みだったけど、幸運にも僕はギリギリのところで彼を認識した」とハミルトンは語った。

「ただ彼は……彼のフロントウイングと僕のリヤタイヤが並んでいたので、完全に並びかけた訳ではなかった」

Additional reporting by Jonathan Noble

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執筆者 Valentin Khorounzhiy