ルイス・ハミルトン警告。スプリント予選レースは”トレイン”状態に?「あまりエキサイティングにはならないはず」

メルセデスのルイス・ハミルトンは、イギリスGPで初めて実施されるスプリント予選レースについて、各車が長い隊列を組むトレイン状態となると予測しており、多くの期待を抱いていないと語る。

ルイス・ハミルトン警告。スプリント予選レースは”トレイン”状態に?「あまりエキサイティングにはならないはず」

 7度のF1タイトル獲得経験者であるルイス・ハミルトン(メルセデス)は、イギリスGPで初めて導入される予定のスプリント予選レースについて、オーバーテイクが難しく、各車が長い隊列を組むレースになるのではないかと、その有用性に疑問を抱いている。

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 F1は、2021年のイギリスGPで歴史上初めてスプリント予選レースを実施する予定だ。このスプリント予選レースは、通常の予選を金曜日午後に行なった後、土曜日の午後には100kmの短いレースを行なって日曜日の決勝レースのスターティンググリッドを決するというものだ。

 FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)は7月8日(木)に会合を行ない、このスプリント予選レースに関するルールを承認。このフォーマットは今シーズン中に合計3回実施される予定だが、イギリスGP以外の2戦にも、この承認されたルールが使われることになる。

 しかしメルセデスのハミルトンは、このスプリント予選レースを導入することによって、コース上でエキサイティングなバトルが繰り広げられるということに懐疑的である。

 スプリント予選レースへの期待について尋ねられたハミルトンは、次のように語った。

「おそらくトレイン(各車が長い隊列を組む形となり、オーバーテイクもできない膠着状態)になるだろう。オーバーテイクができることを願っているけど、それほどエキサイティングなモノではないと思う」

 イギリスGPのスプリント予選レースは17周。つまり通常のグランプリの1/3ほどの周回数で争われることになる。スタート時刻は現地時間の7月17日(土)の16時30分(日本時間24時30分)と予定されている。

 前述のように金曜日にはこれまでと同様のフォーマットの予選が行なわれ、スプリント予選レースのスターティンググリッドが決められるが、FIAはスプリント予選レースの勝者をポールポジション獲得者とすると発表している。つまり1周のアタックが最も速いドライバーを”ポールポジション”とする、F1の長きにわたっての伝統が変わるわけだ。

 ハミルトンは今年序盤のスペインGPで、通算100回目のポールポジションを獲得。ポールポジション獲得数が三桁に乗ったのは、ハミルトンが初めて。金字塔を打ち立てたということになる。しかし今回のようにルールが変更されることについては、あまり気にしていないようだ。

「僕はそのことについて、あまり意見はないよ」

 そうハミルトンは語った。

「どうなるか、見てみるしかない。実際にやる前に、判断することに意味はないよ。それは、重要なことじゃない」

 F1側は、今回スプリント予選レースが成功すれば、今後はより多くのレースでも導入する可能性があると示唆している。

 アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、1回のトライアルだけでなく、今年中にスプリント予選レースが行なわれる予定の3つのイベント全てを見てみるべきだと語った。

「3つの週末、全てを見てみることが公平なことだと思う。そして何か良いところがあり、それを気に入る人がいたら、将来も続けてみればいいんじゃないかな」

 そうガスリーは語った。

「でも僕らは、とにかく3つの週末全ての後に検証してみる必要があると思う。それが何をもたらすだろうか? それによって本当にエキサイティングなイベントになるのか? そういうところが重要だと思う」

「もし良い点はあるのなら、それを今後拡大しない意味はない。でも良いモノではなかった場合、今までのフォーマットを続けることが重要だと思う。僕は、それが良いと思うよ」

「週末には土曜日に1回の予選、日曜日に1回のレース……僕はそれを楽しんでいる」

 

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