ハミルトン、グロージャンの”反人種差別”への想いに感謝
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ドライバーたちが人種差別撤廃を示すためには、片膝をつく行為をし続ける必要はないと示唆したのは間違いだったと認めたロマン・グロージャンに感謝していると語る。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
第3戦ハンガリーGPの際、メルセデスのルイス・ハミルトンは、レーススタート前にドライバーが反人種差別を訴える際の行動がバラバラだったとして、不満を表明した。数人のドライバーは片膝をついたものの、これと同じ姿勢を取らなかったドライバーも多くいた。さらに、このセレモニーに遅れたドライバーもいた。
ハミミルトンはその後、GPDA(グランプリ・ドライバーズ協会)会長のロマン・グロージャン(ハース)が、「シーズン開幕戦であるオーストリアGPでそれをやった。だから、それで終わりだ」と発言したと語った。
グロージャンはイギリスGPを前にハミルトンに電話をかけ、45分間にわたって話し合ったという。そしてグロージャンは、抗議行動を続けることに不満を感じているGPDAメンバーの意見を表明するのは、「おそらく間違ったやり方だった」と明かしている。
シルバーストンで行なわれた公式記者会見に、グロージャンのコメントについて尋ねられたハミルトンは、次のように語った。
「僕はそれを知らなかった。でも、僕らがその後でした会話と、その会話への彼のアプローチの仕方について、感銘を受けた」
「彼は元々、前回のレースの後で話をするために、連絡を取ってきた。だから僕は彼に電話をかけ、この素晴らしい会話をしたんだ」
「僕らふたりにとっては非常に有益なモノだった。実際には、思っていた以上に共通点があるということが分かったんだ」
「彼は思いやりのある人だった。だから、彼がそう言ったと聞いて……自分が間違っていると認めるのは、簡単なことじゃない。それは、素晴らしい1歩だ」
「でも電話を切った時には、僕らは団結し、同じ目標に向けて努力していることを理解し合っていた。だから、ロマンには本当に感謝している」
「そしてこういうことが、僕らみんながやらなければいけないことだ。心を開いて、バリアを排除して、そして問題があったことを認めるんだ」
「でも時には最初のステップが重要であり、その後でそれをより良くするためにどうするか、それに取り組んでいくんだ」
ルノーのダニエル・リカルドは、人種差別に反対するための行動を、ドライバーたちは少なくとも今シーズン中は継続していかなければいけないと語った。
「なぜなら、それは進行中のことだからね」
「1週間だけをハイライトとして、それを忘れるわけにはいかない。だからこれを続けていくべきだと、100%考えているよ」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、最初の3レースで膝をつく行為を行なわなかったドライバーのひとりだ。そのフェルスタッペンは、今後膝をつくことがあるかと尋ねられると、次のように語った。
「いや。だってその理由は前に説明したよ」
「誰もが、それを表現する独自の方法を持っている。結局のところ(膝をつくかどうかはさておき)人種差別と戦い、それを終わらせるためにみんなが団結していると思う」
「来年終わるようなモノじゃない。でも、僕らはみんな、それと戦うために団結している。それが最も重要なことだと思う」
「結局のところ、膝をつくがどうかは関係ないんだ。それで問題が解決されるわけじゃないからね」
「でも、僕らはとにかく団結している。それが最も重要だと思う」
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