PPハミルトン、Q3終盤の“駆け引き”を否定「僕が速く走っても結局ボッタスに詰まったでしょ?」
ルイス・ハミルトンは、F1ハンガリーGP予選の終盤にレッドブルのマシンをわざと抑えたのではないかという指摘は「とても愚か」であり、駆け引きのようなことはしていないと主張した。

F1ハンガリーGPの予選Q3では、メルセデスのルイス・ハミルトンが暫定のポールポジションにつけて最終アタックの時間を迎えた。そんな中、ハミルトンはレッドブルのふたり、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスを従える形でコースに出て、ゆっくりとしたペースでアウトラップを走ったが、これが批判の的となっている。
ハミルトンの前を走るバルテリ・ボッタス(メルセデス)が最終コーナー手前でスロー走行になっていたこともあり、ハミルトン以下3台はさらにスローダウン。結果的にフェルスタッペンはギリギリアタックに間に合ったものの、その後ろを走るペレスは時間切れとなり、最後のアタックを行なうことができなかったのだ。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはこの件をそれほど問題視していないが、ハミルトンにはスロー走行する権利があるとしながらも、”ちょっとした駆け引き”だったと予選後に語っている。
一方、ハミルトン側はアウトラップでの走りに戦略的な意図はなかったと説明している。Q3のラストアタックの際には、間隔をあけてアタックに向かおうとするマシンによる渋滞が最終コーナー付近で発生するのが恒例となっているため、それを見越してあらかじめ前車とのギャップを保とうとしただけだという。
自身のアウトラップに関するホーナーのコメントや、SNSでのコメントに対して、ハミルトンは次のように語った。
「みんながスロー走行をしていたのを見ていないの? 僕には理解できない。僕がもっと速く走っていたら、バルテリに接近してしまっていたとは思わないの?」
「要はみんなアウトラップでスロー走行していたんだ。他と何の変わりもなかった」
「もちろん、タイヤの温度が上がりすぎてしまうから、コースインする度にタイヤを冷やせるような準備の仕方をしている」
「でも駆け引きなんてしていない。戦略的なことをする必要がないんだ。僕たちが十分に速いことは分かっていたし、だからこそそういうドライビングはしなかった」
ただハミルトンは、ピットレーン出口で必要以上にスロー走行をしてレッドブル勢を抑え込んでいたように見える場面もあった。これについてハミルトンは次のように説明した。
「僕たちは最後の集団だった」
「僕は彼らの前にいることは分かっていた。でも僕の前にはバルテリがいて、アウトラップの終わりには近付いてしまうことも予想できていたので、できるだけ大きなギャップを作ろうとしたんだ」
「それでもアウトラップの終わりにはみんなが走り出すのを待ってアクセルを緩めないといけなくなったくらいだからね。僕はとにかく前との十分なギャップを確保しようとしていたんだ」
「最終的には皆ゆっくり走っていたので、おそらくあれの準備の仕方がベストだったのではないかと思っている」
ハミルトンはまた、最後のウォームアップラップが「完璧ではなかった」と示唆している。結果的にハミルトンはラストアタックでタイムを更新することができなかった。
「(Q3最後のウォームアップラップの)最後の方で、特にフロントタイヤの温度が下がりすぎてしまった」とハミルトンは言う。
「だから、アタックラップをスタートする時には状況があまり良くなかったんだ」
「そしてその後も良くなっていく気配がなかった。でもこの日のために懸命に働いてくれたチームに感謝している」
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