レッドブルが“数的優位”で臨む決勝……「彼らの方が戦略面で良いカードが揃っている」とハミルトン
ルイス・ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGP決勝に向けて、レッドブルが戦略的に“良いカード”を持っていると考えている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
イモラ・サーキットで行なわれたF1エミリア・ロマーニャGPの予選でポールポジションを獲得したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。一方レッドブルのセルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンはQ3で共にミスがあり僅差の2番手、3番手となったが、ハミルトンは戦略上ではレッドブルが優位だと考えている。
というのも、今回はハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスが予選でうまくいかず8番グリッドに沈んでいる。そのため、レッドブルが“2対1”の数的優位を作った状態でハミルトンに挑むことができるのだ。これはフェルスタッペンが2台のメルセデスを相手にする、という構図が多く見られた昨年とは全く逆の状況だ。
そしてレッドブルは2台のタイヤ戦略が分かれている点も興味深い。2番グリッドのペレスはソフトタイヤを履いてQ2を突破したため、スタートタイヤはソフトとなる。一方ハミルトンとフェルスタッペンはミディアムタイヤスタートのため、より柔軟に戦略を組み立てることができるだろう。
ただピレリの2021年仕様のC4タイヤ、すなわち今回のソフトタイヤは各車のロングランの状況を見る限り、今週末のコンディションでは急激に性能が劣化する可能性は低いと予想されており、ペレスもハミルトンやフェルスタッペンと近いレース戦略を採ることができる可能性も高い。
ハミルトンは予選後、決勝レースで2台のレッドブルを相手に戦うことについての考えを求められた。すると彼は次のように答えた。
「もし僕たちが(予選)順位通りのスタートを切ったとしたら、戦略面では彼らの方が明らかに良いカードが揃っている」
「でもだからと言って、僕たちが何か違うこと、ユニークなことをできないという訳ではない」
「バルテリに何が起こったのかは分からない。ここはオーバーテイクが非常に難しいので、序盤は彼のサポートを受けられないかもしれない。とは言え彼はうまくやってくれるはずだ」
「そうならなければ、僕は自分の仕事に集中して彼らを引き離すことに全力を尽くすだけだ」
ハミルトンはQ3のアタック1回目で1分14秒411というタイムを記録。セッション終盤に行なった2回目のアタックは1分14秒433とわずかにタイムを更新できなかったが、結果的に1回目に記録したタイムがポールポジションタイムとなった。ハミルトンはこの2回のアタックについて次のように説明した。
「Q3最初のラップに関しては、ターン1、2でコンマ1秒稼げたと思うし、良いラップだった。ただセクター2のターン12(アクア・ミネラリ)では少しロスがあった」
「2回目のアタックでは、残念なことにターン2、3(タンブレロ)で0.15秒ほど遅れた。でもなんとかして、中盤と最後のセクターで巻き返すことができた」
「つまり、これらふたつのアタックがうまく重なれば、完璧なラップになっていたと思う。でもあの(1回目の)アタックにも正直満足しているし、とても嬉しかった」
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