レッドブルは「まるで別の動物みたい」……ハミルトン、ライバルの速さを認める
メルセデスのルイス・ハミルトンは、レッドブルの今季マシンRB16Bについて、「別の動物のようだ」と語り、その速さを警戒している。


メルセデスのルイス・ハミルトンは、最大のライバルになると目されているレッドブルの今季マシンRB16Bについて速さを認め、「まるで別の動物のようだ」と語った。
昨シーズンまで7年連続でダブルタイトルを獲得しているメルセデス。しかし今回のテストでは、あまり順調そうには感じられない。初日にはギヤボックストラブルで走行時間を大きく失い、2日目にはハミルトンがスピンするシーンもあった。
一方で、主なライバルになると目されているレッドブルは順調そのもの。マックス・フェルスタッペンもセルジオ・ペレスも揃ってRB16Bの進歩について、手応えを感じている旨を明らかにしている。
ハミルトンはメルセデスは自分たちのプログラムを進めており、パニックになっているわけではないと主張するが、レッドブルの速さは認めざるを得ないと考えているようだ。
「彼らは強く見える」
ハミルトンはレッドブルについてそう語った。
「彼らは本当に、良い走りをした。マックスはもちろん、ふたりのドライバーは共にかなり強く見える」
「彼らは今年、別のマシンか、別の動物のような存在になるだろうね。ドライバーラインアップもとても強力だし、そして本当に良いクルマだと思う」
「昨年の最終戦では彼らが勝ったんだ。彼らは今もそこにいるだろう。特に最初のレースではね。1年を通じて、彼らとの長い戦いになるだろう」
メルセデスは、W12のハンドリングのトリッキーさに苦しんだが、テストを通じてある程度の進化を遂げることはできたようだ。ハミルトンも心配することはないと改めて主張。問題がレースで噴出するよりも、テストで悩まされる方がずっと良いと語った。
「心配して、時間を無駄にすることはない」
そうハミルトンは語った。
「そうすることで、解決策を見つけるのを思い止まらせてしまう。僕らは一生懸命働いて、残っているテストをこなすことに集中しようとしている。そして、それをできる限り効率的に行なおうと思っている」
「今スムーズに進むんじゃなくて、開幕した後にスムーズに進んだ方がいいと思う。だから、今は問題を見つけたり、抱えたりする絶好の機会なんだ。だからそれを歓迎するよ」
「誰もが懸命に仕事をしているだけだと思う。僕らは何度もチャンピオンを獲得したチームだし、一緒になって集中し、仕事をする方法を知っているんだ」
「しかし間違いなく、他のいくつかのチームの速さはとても印象的だった」
「レッドブルは特に力強く見える。マクラーレンもルノー(アルピーヌ)も、力強く見えたのは素晴らしいことだ。それは、F1がもっと楽しくなることを意味するからね。僕はワクワクしているよ」
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