ファンを近寄らせない! イギリス戦は“厳戒態勢”。ハミルトンも「家で観て」と呼びかけ
ルイス・ハミルトンは、シルバーストンとノーサンプトンシャー警察と共に、F1イギリスGPと70周年記念GPの際にファンがサーキットに近付かないよう呼びかけを強化した。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
2020年のF1第4戦イギリスと第5戦70周年記念GPは、共にイギリスのシルバーストン・サーキットで行なわれる。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためいずれも無観客での開催となるが、同サーキットと地元警察はF1ファンがサーキットに近付かないよう警告している。
母国イギリスでのレースを控えているルイス・ハミルトン(メルセデス)は第3戦ハンガリーGPの期間中、この話題について発言。「ルールを作るのは僕の仕事ではない」としながらも、ファンに対して家でレースを観戦するよう呼びかけた。
「この困難な時期に、人々がそれぞれの生活を送っているのをTVでも見るけど、(新型コロナウイルス感染は)拡大を続けている。だから、みんなには距離を保って家にいるよう勧めている。イベント開催中、僕たちが仕事をしている間は常に誰とも距離を置くようにしているんだ」
「クルマの音を聞くために、遠くから見たいという気持ちも理解できる。でもそれによって他の人と密集しているなら、それは間違いなく良いことではないし、おすすめしない」
シルバーストンの代表を務めるスチュアート・プリングルは、一連の警告はイベントを危険にさらさないために必要だったと説明した。
「政府から言われているのは、人(観客)がいなければレースを開催できるということだ」とプリングルは言う。
「それゆえに、人がそこに居ることを許してしまうと、政府からの指示を完全に無視したことになる。正面ゲートに集まってドライバーの出入りを確認することもそれに含まれる」
「ただ、彼らの大多数はモーターホームに留まっているので、そうはならないだろう」
「シルバーストン周辺のコミュニティには多くの懸念がある。アンフィールド(サッカープレミアリーグ・リヴァプールのファンが勝利を祝うために集まった場所)やサウサンプトンのザ・エイジアズボウル(クリケット場)などには多くの懸念があるようだ」
「こういったスポーツイベントは、地域住民を引き寄せ、新型コロナウイルス
の感染リスクを高めるような“磁石”になってはいけないのだ」
「我々の計画は、政府からの要求を遵守するということだ。我々はそれを実行し、徹底した仕事をしている」
「我々は外に向けて呼びかけをしている。早い段階で発信することで、これらを明確にするだけでなく、皆にその本気度を示すことができる」
また先日発表された声明の中で、ノーサンプトンシャー警察のデニス・マレー警視は次のように述べている。
「私は以前からしているこの呼びかけを強化したいと思っている」
「サーキット周辺には立ち入り禁止区域が設けられる。F1ファンはそこに足を運んではならず、家でレースを観戦する数百万人のファンの仲間入りをしなければいけない」
「我々の警官は犯罪を犯そうとする者をターゲットとしており、周辺は厳重に管理されている」
「周辺のフェンスからレースを見ることは不可能であり、それを試みる者は追い出されることとなるだろう」
「また、サーキット付近に駐車をすることもできない。退避路に放置された車は牽引されることになるだろう」
「また、この機会にお知らせしておきたいのは、今回のレースウィークエンドではドローンの使用が禁止されている。民間航空局が今シーズンのために飛行制限を設けているのだ」
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