ハミルトン、外野の”ヤジ”を黙らせる会心のスプリント勝利。それでも冷静に「ローマは1日にしてならずだ」
F1中国GPのスプリントで勝利したルイス・ハミルトンは、フェラーリ移籍が間違いだったのではないかという批判を実力で黙らせた。
Lewis Hamilton, Ferrari
写真:: Sam Bagnall / Motorsport Images
フェラーリのルイス・ハミルトンは、F1中国GPスプリントをポールポジションからスタートし優勝。厳しい開幕戦となったオーストラリアGPでの批判を黙らせた。
ハミルトンはスプリント予選でレッドブルのマックス・フェルスタッペンやマクラーレンのオスカー・ピアストリを僅差で抑えてポールポジションを手にすると、19周のレースでも首位を譲ることなく優勝。F1スプリントとはいえ、フェラーリ移籍後初の優勝を飾った。
レース序盤は、後方からフェルスタッペンにプレッシャーをかけられているように見えたハミルトンだが、クリーンエアの中を走れるというメリットも活かし、フロントタイヤの摩耗を最小限に抑えることに成功した。
レッドブルが懸念していた通り、フェルスタッペンはフロントタイヤのデグラデーション(性能劣化)に苦しみ始め、ハミルトンを攻めるどころかピアストリからプレッシャーを受け、残り4周でオーバーテイクを許してしまった。
2番手争いを尻目にリードを広げたハミルトンは、ピアストリに6.889秒差でトップチェッカー。フェラーリでの2戦目にして、誰にも文句を言わせない結果を残して見せた。
Lewis Hamilton, Ferrari, Max Verstappen, Red Bull Racing
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
「メルボルンでは、マシンのフィーリングが良くなかったんだ。でも、今週末は1周目からフィーリングが良かった」
レース後、ハミルトンはそう語った。
「エンジニアやメカニックと一緒にクルマを微調整してきた。いい仕事ができたよ。素晴らしい感触だった。今日はスタートもうまくいったし、新しい路面はグリップも高かった。タイヤのマネジメントは大変だったけど、みんなが同じように苦しんでいたからね」
開幕戦オーストラリアGPとは雲泥の差とも言える、素晴らしい週末を送っているハミルトン。彼は人々からの批判が早すぎると話した。
「多くの人が、新しいチームに慣れるまでの険しい道のりを過小評価しているように感じる。チームの中で馴染むこと、理解すること、コミュニケーションを取ること、いろいろなことが必要なんだ」
「その道の半ばで、ヤジを飛ばす人だったり批評してくる人たちは多いけど、そういう人たちは明らかに理解していない。たぶん、彼らはそういう経験をしたことがなかったか、あるいはただ知らないだけなんだろう。だからここに来て、マシンの中でより快適に感じることができたのは素晴らしいことだった」
しかしハミルトンは、スプリントの数時間後に迎える本戦に向けた予選について、冷静な反応を見せた。
「ローマは1日にしてならずだ。先走るつもりはない」
「僕たちは勤勉でなければならないし、集中し続けなければならない。そして最も重要なのは、冷静でいることだ。こういう瞬間は僕たちを興奮させるが、この後デスクに戻り、午後の予選に集中する。(シーズンは)スプリントではなくてマラソンなんだ。時間をかける必要がある」
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