スパ死亡事故にハミルトンも安全性向上を要求「FIAは間違いなく一歩を踏み出す必要がある」
メルセデスF1のルイス・ハミルトンはスパ・フランコルシャンで発生した死亡事故から、「FIAは間違いなく一歩を踏み出す必要がある」と語った。
7月1日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されたフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ by アルピーヌ(FRECA)のレースでは、ドライバーが亡くなる事故が発生した。ルイス・ハミルトン(メルセデス)はFIAがこの事故から間違いなく一歩を踏み出さなければならないと語っている。
オールージュ、ラディオンを抜けた先にあるケメルストレートで起きた今回の事故は、2019年にFIA F2で発生したアントワーヌ・ユベールが死去したアクシデントと類似点のあるものだった。
ユベールの事故死を受け、サーキットはバリアの位置を変更し、グラベルトラップを設置するなど安全性の向上に向けた取り組みを行なっていた。ただ今回は降雨によりマシンから水しぶきが上がったことで、視界への影響が大きかったといった声もある。なおF1はイギリスGP後に水しぶきを改善するためのホイールカバーのテストを行なう予定だ。
ルイス・ハミルトンはヘイロー(HALO)導入など安全性向上のための取り組みを行なってきた統括団体のFIAを“信頼”していると表明しつつも、今回発生した死亡事故からさらなる安全性の向上のために行動することが求められると語った。
「この短期間に2人の若手の命が失われたことは、間違いなく衝撃的なことだと思う」
ハミルトンはそう語る。
「でも僕はFIAを信頼している。彼らはこれまで、安全性向上に向けて素晴らしい仕事をしてきた。彼らにとって安全性がとても重要なことだというのは、僕も分かっている」
「彼らはどのサーキットでも毎年多くの変更を加えている。オールージュにはとても注目していて、それを改善できるかどうかを検討していると僕は確信している」
ハミルトンは悪天候でのレースにおける視認性向上のためにも「確実に一歩を踏み出す必要がある」と付け加えている。
「(スパでは)丘を超えていくのは明らかなことで、悪天候では何も見えないんだ。だから僕らは何かを変える必要がある」
「こうしたことが2度も起きている。だから、間違いなく一歩を踏み出す必要があるよ」
Eau Rouge
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
なお他のF1ドライバーも、FRECAでの事故を受け、様々なコメントを発している。
今回事故死したディラーノ・ファン・ト・ホフと同郷のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、そもそも悪天候の中、残り1周からリスタートする必要は全くなかったと指摘している。
またランス・ストロール(アストンマーチン)は「あそこを通るたびに、僕たちは命をかけている」と語り、コーナー改修を要求した。
そしてエステバン・オコン(アルピーヌ)は「起こったことを全て見直す必要がある。悲劇だよ」と語り、次のように続けた。
「視認性はあのレースで間違いなく重要なファクターになっている。僕らの大部分があの瞬間はブラインドで走っている。FIAも状況を改善しようとしてくれているはずだ」
「問題は僕らは辛い経験を通してそれを学ぶべきではない、ということだ。今回の出来事はモータースポーツにとってとても悲しい瞬間だった」
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