F1 オーストリアGP

ハミルトン、翌年のF1マシン開発”早期シフト”の禁止を提案「間違いかもしれないけど……」

ルイス・ハミルトンは、競争条件を公平にするために、F1チームが翌年のマシンの早期開発に着手することを禁止することを提案した。

Adam Cooper

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編集: 2023/06/30 11:52

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Lewis Hamilton, Mercedes-AMG, 3rd position, lifts his trophy on the podium

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1チームが翌年のマシン開発を開始する時期について、一定の制限を設けるべきだと語った。

 2014年から2020年にかけてシリーズを支配し、この期間に6度のチャンピオンを獲得したハミルトンとメルセデスだが、こうした支配的な立ち位置に立ったチームは早々にその年のマシン開発を中止し、翌年のマシン開発にシフトするというアドバンテージが得られることを認めている。

 そして、もし各チームが研究開発のリソースを現行マシンから翌年のマシンへと切り替えることを、指定された日付以降まで禁止されれば、他のチームが追い上げるチャンスを得ることになるだろうと彼は言う。

「これは特定の誰かを狙っているわけでも何でもない」

 そうハミルトンは語った。

「僕がF1にいる17年間で、そしてその前から、支配的な時期があったのは明らかだ。それは今も続いている」

「マックス(フェルスタッペン/レッドブル)が今過ごしているような(F1を支配している)時期が僕にもあったのは本当に幸運だった。でもこのままだと、これから何度も同じようなことが起こるだろう。そして僕は、スポーツにそんなことは必要ないと思う」

「僕の個人的な経験では、100ポイントもリードしていればそれ以上マシンを開発する必要はないんだ。だから翌年のマシン開発を早くスタートできる」

「予算には上限があるから、その年の予算を翌年のマシンに使うことになるんだ」

「でも例えば、みんながいつスタートできるかを知っていたら、それがどんなタイミングであれ……10月だと遅すぎるだろうけど8月1日とか、そんな感じかな……そうすれば誰も先手を打てないし、翌年のマシンのためにその短い期間で本当のレース(開発競争)をすることになる」

「そうすれば、その翌年はもっとみんなが近づくことになるかもしれない。僕が間違っているかもしれないけど、何かを変えなければいけない」

「僕たちがチャンピオンシップを勝っていた時は、みんなより早くスタートできていたんだ」

 ハミルトンはトップチームではなく、失うものがない下位チームにも早期に開発をシフトするメリットがあることを認めている。しかしその結果として、どこかのチームが圧倒するような事態はやはり望ましくないと考えているようだ。

 近年では、ハースが2021年シーズンのリソースをすべて2022年に向けて集中した例がある他、メルセデスの前身であるブラウンGPとも関係がある。

 ホンダは2008年のF1マシンであるRA108のアップデートを早々に止め、リソースの大半を2009年のマシンに集中させた。しかし2008年限りで、ホンダはF1から撤退。チームを引き継いだブラウンGPは、ホンダが力を注いでいた2009年のマシン『RA109』を『BGP001』としてデビューさせ、ダブルタイトルを獲得した。

 そしてそのブラウンGPは買収され、2010年からメルセデスのワークスチームとして活動を開始し、今に至る。

「競争力のないチームもある。彼らはわざわざ現行マシンの開発に取り組む必要はないんだ」

「ブラウンGPのことを振り返ってみれば、彼ら(ホンダ)は最初から翌年のマシンに全力を注いでいて、そして翌年にはみんなを圧倒した。僕の意見では、それが可能であるべきではないと思う」

「今後20年で、ひとつのチームが大きくリードするようなことが無くなればクールだと思う。僕たちは良いレースを見たいんだからね」

 

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