ハミルトン、F1サウジアラビアGP FP3での進路妨害と黄旗無視によりスチュワードに召喚……黄旗無視は”お咎めなし”に
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、サウジアラビアGPの予選前最後のフリー走行で2件の規定違反を犯したとしてスチュワードへ召喚された。これにより、彼にはグリッド降格ペナルティが科される可能性が浮上している。
写真:: Erik Junius
F1サウジアラビアGPのフリー走行3回目で、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は2件の規定違反を犯したとしてスチュワードへ召喚された。
1件目は、FP3開始から22分の時点で黄旗2本振動を遵守しなかったということについて。2件目はそれから20分後にアタック中のニキータ・マゼピン(ハース)の進路を妨害し、マゼピンに回避行動を取らせたという件だ。
これによりハミルトンにはふたつの召喚状が出され、予選セッション開始1時間前(現地時間19時/日本時間01時)からスチュワードによるヒアリングが開始された。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とのタイトル争いが最終局面を迎えた中で、この2件のインシデントにより、ハミルトンにはサウジアラビアGPでグリッド降格ペナルティを受ける可能性が浮上した。ドライバーズランキングでフェルスタッペンに8ポイント先行されているハミルトンとしては、いかなるペナルティも痛手になる。
そのフェルスタッペンは、2周間前のカタールGPの予選Q3で同じく黄旗2本振動を無視したとして、5グリッドの降格ペナルティを受けている。
召喚の一因となった黄旗は、ハミルトンの前を走行していたマシンがコースオフしたため振られたモノだ。黄旗2本振動時、アタックラップ中のハミルトンはレッドブルの2台と角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)を抜き、セクター1を全体ベストで通過していた。
時を同じくして、ハミルトンの後方を走っていたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は、ターン8のライトパネルで黄旗2本振動が知らされていた。そしてハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスもターン8を黄旗1本振動でその区間を通過し、そのことをチームに報告。そのラップを諦めるようにチーム側から彼に伝えられていた。
これについては審議が行なわれた結果、マーシャリングシステムに1秒未満の遅れが生じていたため、ハミルトンには黄旗が掲示されていなかったという。このことは、ハミルトンのオンボードカメラから見ても確認されたため、ペナルティを科されずに済むことになった。
また2件目については、ハミルトンはセッション中、マゼピンに限らず複数回に渡って接近してくるマシンを避けることに苦労していた。
ブルーフラッグの提示やチーム無線からマゼピンの接近を知らされていなかったハミルトンは、低速でレーシングラインを走行。ブラインドコーナーが続くことでハミルトンも認識が遅れ、接触寸前のところでマゼピンがマシンを右に振り大惨事を免れた。
セッション中、ハースのチームマネージャーであるマーク・ロウにこの件について尋ねられたFIAのレースディレクターであるマイケル・マシは「チームと直接対処する。セクターを通じていかなるフラッグも提示されていなかった」と語った。
なおこの件に関する審議結果は、まだ発表されていない。
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