【速報】F1サンパウロGPで優勝のハミルトン、シートベルト装着義務違反の疑いでスチュワードに召喚
ルイス・ハミルトン(メルセデス)はF1サンパウロGPの決勝レースで勝利後、シートベルトの装着義務違反の可能性があるとして、スチュワードに召喚された。
Lewis Hamilton, Mercedes, 1st position, celebrates on arrival in Parc Ferme
Zak Mauger / Motorsport Images
F1サンパウロGPで勝利を上げたルイス・ハミルトン(メルセデス)はレース後、シートベルトの装着義務違反の可能性があるとして現地時間17時にスチュワードに召喚された。
ハミルトンは今週末、DRSの規定違反が発覚したため予選失格処分となっている。その結果スプリント予選レースを最後尾からスタートした上、パワーユニットのICE(内燃エンジン)を交換したことにより5グリッド降格ペナルティを受けた。
ハミルトンはこうした問題を払い除け、10番手グリッドからスタートした決勝レースでも凄まじい追い上げを見せた。レース終盤ではマックス・フェルスタッペン(メルセデス)との一騎打ちを制し勝利を飾った。しかしながらレース後、またも審議対象となってしまった。
このシートベルトの装着義務違反の問題は、優勝したハミルトンがピットへ戻る際にシートベルトを外して走行していたことに関係していると考えられる。
このニュースは、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフとのブリーフィングの際に明らかになったものだ。携帯電話に届いたこのニュースに反応し、ウルフは皮肉交じりにこう言った。
「今届いたモノを読んだ……。我々はスチュワードのところへ行くことになる。ルイスは最後のラップでシートベルトを解いてしまった。こいつは良いニュースだね」
ハミルトンがスチュワードに召喚された根拠であるFIA国際スポーティングコードの付録L第3.4条にはこう記載されている。
「ドライバーは、サーキットやピットレーン、スペシャルステージや競技コースで競技が行なわれている中走行する際は、常に当該マシンの技術規則に準拠した安全ベルトで適切な状態でシートに拘束されていなければならない」
FIAは安全性に関しては厳しい態度を取っており、以前もハミルトンはレース後のスローダウンラップでシートベルトを外し調査対象になったことがある。
2017年の日本GPでは、当時のGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を努めたロマン・グロージャンは、それまで何度もスローダウンラップでハミルトンがシートベルトを外していたことが許されるかを当時のFIAレースディレクターを努めていた故チャーリー・ホワイティングに質問を投げかけていた。
ホワイティングはこの質問に対し、シートベルトを緩めることは許されているが、外すことは許されていないことを確認した上でこう語った。
「ルイスが走行していた速度域では、完全に合理的なことだと考えている。外すのではなく緩めるのだ」
また2020年のスペインGP決勝では、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がマシントラブル発生後に、シートベルトを外した状態で2周走ったことが明らかになった。しかしその際、FIAは何の措置も取らなかった。
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