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ハミルトン、イギリスGPで2基目のMGU-Kを投入「信頼性向上のための予防的措置」

F1イギリスGPでメルセデスのルイス・ハミルトンのマシンには、信頼性向上のために新仕様のMGU-Kが装着された。

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 メルセデスはF1第4戦イギリスGPで、ルイス・ハミルトンのマシンに2基目のMGU-Kを装着した。

 メルセデスは当初、シルバーストン2連戦の2戦目であるF1第5戦F1 70周年記念GPに向けて、ワークスチームとカスタマーチームの全車に新スペックのMGU-Kを導入する予定だった。これは今季のサーキットでの走行やダイノテストを経て、潜在的な信頼性の懸念に対処するために開発されたものだ。

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 しかしながら、ハミルトンのマシンには第3戦ハンガリーGPを終えた段階で異常が発生している可能性が浮上したため、急遽ハミルトン車のみ1戦前倒しで新たなMGU-Kが投入された。

 なお、ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスと、カスタマーチームであるレーシングポイント、ウイリアムズのマシンには、予定通り次戦のF1 70周年記念GPで新しいMGU-Kが装着されるようだ。

 今季、各ドライバーはMGU-Kを3基までペナルティなしで使用できることになっているが、新型コロナウイルスの流行によってレギュレーションが一部変更され、最終的なレース数が14戦以下になった場合はMGU-Kを2基までしか使用できないことになっている。また現時点では2020年シーズンが最終的に何戦で争われることになるのかが確定していないため、コンポーネントの交換時期を決めるのは簡単ではなさそうだ。

 メルセデスの広報担当者は次のように語った。

「ハンガリーの後、データに異常が見られたため、予防的措置として予定より1レース早く変更した」

「アップデート型のMGU-Kは信頼性を高めるためのもので、来週末から全車に搭載される」

 メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンはハンガリーGPの後、7年連続のタイトルを目指すチームが信頼性を軽視することはあり得ないと語った。

「今年最初のレースを共に過ごした誰もが、メルセデスが現状維持を続けるということを受け入れないだろう」

「彼らは皆、我々がレースを完走できるかどうか必死に心配していたのを見ていたはずだ」

「グリッドにいる全てのマシンには、毎周何かしらの危機が迫っている。全てのマシンがある意味で実験車であり、予測できなかった事象が起きた時にはがっかりすることもある」

「我々の今年のマシンとドライバーの組み合わせのような、非常に強力なものであっても、そこには数え切れないほどの欠陥があると十分に認識している」

 

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