ハミルトンにナイトの称号が? 本人は「他にもっと相応しい人たちがいる」
ルイス・ハミルトンは、7回目のF1ドライバーズチャンピオンに輝いたことで、イギリスで”ナイト”の称号を与えられるのでないかと言われているが、当のハミルトンは、他に称賛されるべき人たちが多くいるはずだと語った。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、先日イスタンブールパーク・サーキットで開催されたトルコGPで勝利し、2020年のF1ドライバーズタイトルを獲得した。これによりハミルトンは、通算7回目のタイトル獲得を決定。ミハエル・シューマッハーが持っていた、ドライバーズタイトルの史上最多獲得記録に並ぶことになった。
これによりハミルトンには、ナイト(騎士)の称号を与えるべきなのではないかという話が、イギリス国内で高まっている。実際、モータースポーツUKと国会議員の集団がボリス・ジョンション首相に手紙を書き、来年の叙勲リストにハミルトンを載せるよう促した。
イギリス王室も公式ツイッターでハミルトンの王座獲得を祝福。これにより、ハミルトンに対する叙勲が検討されているのではないかという噂が、さらに広まることになった。
しかし当のハミルトンは、自分よりも叙勲に相応しい人々が多くいると考えているようだ。
「その名誉について考える時、僕は戦争に参加した祖父のような人々のことを思い出す」
そうハミルトンは語った。
「その信じられないような名誉を100年待ち、ナイトの称号が与えられたキャプテン・トム(トム・ムーア氏/99歳のムーア氏は、新型コロナウイルス対策の募金を集めようと、自宅の庭を歩いて往復。数十億円の募金を集め、今年7月にナイトに叙勲された)のような人のことを思い出す」
「病院を経営している人々、困難な時期にもかかわらず人々の命を救っている医師や看護師……そういう”謳われていない”英雄たちについて考えている。そして僕は、そういう”謳われていない”英雄のひとりだとは思わない。僕は誰も救っていない。そう言ってくれる人がいるのは、信じられないほど名誉なことだけどね」
「僕が言えるのは、表彰台で国歌を聴けることを、とても誇りに思っているということだけだ。そのことをすごく誇りに持っているイギリス人であり、最も特別な瞬間だと思う。国を代表してそこにいるんだからね」
ハミルトンと同じイギリス人であるマクラーレンのランド・ノリスは、ハミルトンが実際にナイトの称号を与えられることになれば、イギリスにおける次世代の若者たちを強く刺激することになるだろうと語る。
「彼が達成したことは、他のイギリス人には成し遂げられなかったことだ」
そうノリスは語った。
「彼がやったことと同じことを成し遂げたのは、世界でたったひとり……ミハエル・シューマッハーだけだ」
「彼はコース上だけでなく、コースの外でも色々なことを先導してきた。他のスポーツでは、同じようなことをしたアスリートに対し、ナイトの称号が与えられている。彼が受けられない理由は分からないよ」
「同時に、レースに参加したい、またはレースについてあまり知らない子供たちにとっては、彼に触発され、彼がやったことと同じようなことを成し遂げたいと思うのは、とても良いことだと思う」
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