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ルイス・ハミルトン、フェルスタッペンとのクラッシュを語る「彼は事故の前に何が起きるか分かっていた」

メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1イタリアGP決勝でのクラッシュの前に、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは「何が起きるか」を知っていたはずだと語る。

Lewis Hamilton, Mercedes W12, and Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, crash

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1イタリアGPの26周目にシケインでクラッシュ。両者ともその場でリタイアとなった。

 ハミルトンはタイヤを交換してピットアウトした際、フェルスタッペンと横並びとなった。2台はそのまま、ハミルトンがイン、フェルスタッペンがアウトという位置取りでターン1に進入。その直後のターン2では逆にフェルスタッペンがイン、ハミルトンがアウトとなり、ここで両者が接触。フェルスタッペンのマシンがハミルトンのマシンに乗り上げるような格好でグラベルの上にストップした。

 このクラッシュの際、フェルスタッペンのマシンの右リヤホイールが、ハミルトンのヘルメットに接触するシーンもあったという。しかしハロがハミルトンの頭部を守り、大事には至らなかった。

 フェルスタッペンは歩いてピットに戻ると、チームに「ハミルトンは僕にスペースを残さなかった」と説明した。

 一方のハミルトンはレース後、スカイスポーツに対して次のように語った。

「僕はできる限り激しいレースをしていた。そしてついにランド(ノリス/マクラーレン)を抜いたんだ」

「僕はリードしていた。そしてタイム的にもリードしていると言われ、チームは僕をピットインさせた。でもそのピットストップは明らかに遅く、タイムを失ってしまった。1秒か、そのくらいだったとは思うけどね」

「僕がコースに戻ると、ダニエル(リカルド/マクラーレン)が通り過ぎていくのが見えた。その後からマックスが来ていた。僕は彼のために、アウト側にマシン1台分の幅を残したことを確認した」

「僕はターン1に入り、そして僕が前に出た。そしてターン2に進んだ。それから突然、彼は僕の上にいたんだ」

 ふたりは、1周目の第2シケイン”ロッジア”でも接触している。つまりリタイアに繋がった接触は、このレース2度目の接触だったわけだ。

 ハミルトンはクラッシュが起きた時と1周目の接触は、「まったく同じシナリオ」だったと語った。

「僕はまったく同じ立場にいた。でも、その時は道を譲ったんだ。そしてそれはレースだ」

 そうハミルトンは語った。

「彼は今日、道を譲りたくなかったみたいだ。彼はターン2に向かう時、何が起きるかを知っていた。彼は、自分が縁石を越えていることを知っていたはずだ。でも、彼はまだバトルを続けた」

「僕らはスチュワードと話し、どうなるかを見ていく。他に何を言うべきなのか、本当に分からないよ」

 ハミルトンは、フェルスタッペンの右リヤホイールがヘルメットに接触した際、少し首を痛めたというが「大丈夫だ」と語った。

 なお今回の接触についてはレース後に審議が行なわれ、フェルスタッペンに非があったとして次戦3グリッド降格ペナルティが科されることが決まった。

 

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