F1に多様性を……ハミルトン、引退後は恵まれない子供たちのカート活動を支援へ
ルイス・ハミルトンは、恵まれない子供達がモータースポーツに取り組めるようにして、F1が“最も多様性のない”スポーツであるという事実を変えようとしている。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、決して裕福な家庭で育ったわけではなかった。しかし、彼は父とマネージャーの努力によってカートレースに参戦することができたとして、繰り返し感謝の意を述べている。
その後ハミルトンはマクラーレン・メルセデスの支援を得てステップアップし、今や5度の世界王者にまで上り詰めた。彼は自身が引退した後、資金不足に悩むドライバーに救いの手を差し伸べたいと考えている。
自身の資産をどのように使いたいのかを尋ねられたハミルトンは、次のように語った。
「取り組みべきものはたくさんある」
「例えば、僕と同じような生い立ちの若いドライバーの道を切り開きたいと思っている。それはモーターレーシングの第一段階であるカートレースに参加させるということだ」
「カートでレースをするにはとてもお金がかかるんだ。僕がカートを始めた時、父は最初の1年で2万ポンド(約275万円)かかったと言っていた。これはイギリスの公営団地から来ていた僕たちにとってはかなりの大金だった」
「しかし今では、カートからプロフェッショナルになるには数十万ドル、大体2〜30万ドルがかかる」
「1年にたくさんの資金が必要だ。僕はそれをなんとかして変えたいと思っている」
ハミルトンは以前、レースキャリアが終わった後には慈善事業に参加したいと語っていた。彼はキャリアの初期に人種差別に苦しんだ経験があり、今年の初めには社会におけるレイシズム(人種差別を正当化する思想)について批判していた。
また、ハミルトンは、グランプリレースにおける多様性を変化させることを助けたいという意思を示した。
「このスポーツは本当にわずかな多様性しかないんだ」
「僕は本当に、F1やFIAと協力して、どうにかしてこのスポーツにおけるその(多様性の)形を変える一部になりたいんだ」
「大学生やエンジニア、メカニックからメディアでさえ、もっとあらゆる経歴からやってきてもいいと思っている」
「現在では常にそういった(多様性のない)方法となっているけど、僕はいつかその形を変えられる機会があると思っている」
「だから20年後には、僕がそれを変える一部になったと誰かが噂していればいいなと思う」
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