ハミルトン、続く暴言やハラスメントにカンカン。”We Race As One”掲げるF1に「言ってるだけじゃ不十分」
ルイス・ハミルトンは最近のF1グランプリ中起きているファンの粗暴な発言などを受け、F1はもっと行動を起こすべきであり、”We Race As One”というスローガンが「ただの言葉で終わらせてはならない」と語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1に参戦する唯一の黒人ドライバーである、メルセデスのルイス・ハミルトン。彼はF1が掲げる”We Race As One”というスローガンを単なる言葉で終わらせてはならないと考えている。
7月に入り、F1はイギリスGPとオーストリアGPの2連戦を終了。この2レースではドライバーがクラッシュした際の歓声やブーイングなどが問題になった。特にオーストリアGPでは多くのファンが人種差別的、同性愛嫌悪的な誹謗中傷、性的な冷やかし、その他罵詈雑言などをサーキットで受けたことをSNSで訴えている状況だった。
F1側としてもこれらの行為を問題視しており、オーストリアGPのプロモーターとの話し合いや、さらなる措置を講じると明らかにしている。
ハミルトンはこうした行動について”非常に不快だ”と表明しており、F1の場にそぐわないと批判。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)やセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)といった王者経験者も、そうした批判に同調した。
特にハミルトンはマイノリティとしての経験から、多様性の推進や反人種差別運動などに力を入れてきた。それだけに今回の出来事は受け入れられないモノだと考えている様子だ。
F1は2020年から”We Race As One”というスローガンを掲げているが、ハミルトンはそのキャンペーンとの連携など、こうした罵声などを根絶するためにドライバーらがどういったアクションを取れるかと尋ねられた。
すると彼はメッセージに立ち返ること、そしてモータースポーツ関係者が”単なる言葉”を超えて多様性と包括性によりコミットすることが必要だと語った。
「こうしたモノは、僕らが進む方向を反映していたり、ファンがどう見ているかを反映していることがある」
「行動の時だよ。We Race as Oneという言葉は、素晴らしいものだった。でもそれも単なる言葉だったんだ。実際に何かを行なっていたわけじゃない。資金援助をするわけでも、何か変化を盛り上げるプログラムを行なっているわけでもない」
「だから、間違いなく自分たちのこのプラットフォームを役立てる必要がある。でも僕らはかなりステップアップが必要で、実際に行動し始めなくちゃならない。ただ言っているだけじゃ、十分じゃないんだ」
「それは受け入れられないことだ。足りていないよ」
ハミルトンを巡る問題も最近は別のモノも持ち上がっていた。かつてF1で3度ワールドチャンピオンに輝いたネルソン・ピケがハミルトンに対して差別的発言(Nワード)を使用していたことは大きな話題となり、彼は「時代遅れな価値観は変わっていくべきだ」と語っていた。
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