ハミルトン、差別発言でネルソン・ピケに罰金下したブラジル裁判所を称賛「人種差別が許されないと示したことは素晴らしい」
メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、人種差別的な発言を行ない3月に巨額の罰金の支払い判決が下されたF1王者ネルソン・ピケに関して、ブラジルの裁判所は正しい判断を行なったとコメントした。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
F1で3度世界チャンピオンとなった経験を持つネルソン・ピケは、2021年に行なった人種差別発言が裁判にかけられ、罰金刑が下された。当事者でもあるルイス・ハミルトン(メルセデス)は、判決を下したブラジルの裁判所を称賛するコメントを寄せた。
発端は2021年11月にブラジルのポッドキャストに出演したピケが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が接触したイギリスGPについて意見を求められた際、ハミルトンに対して人種差別発言を行なったことだった。
ピケはその後謝罪していたが、ブラジルのNational LGBT+ Allianceを含む4つの人権団体が、この問題を法廷に持ち込んだ。そして、3月25日に民事裁判所は賠償要求の半額となる500万レアル(約1億2900万円)の支払いを命じる判決を下した。
関係者となるハミルトンは、今回の判決についてコメントを求められると、裁判所が適切な判断を下したことに感謝すると語った。
「この件が起きた時にコメントしていたと思うけど、僕はヘイトに満ちた人々に、こうした発信手段を与えるべきではないと今も信じている」
「ブラジルの裁判所には感謝したい。彼らが責任を負わせ、人種差別が容認されないということを人々に示したことは、非常に素晴らしいことだと思う」
「人種差別と同性愛差別は受け入れられるモノではない。僕らの社会にこれらの居場所は無いんだ。だから彼らがそれを支持する姿勢を見せてくれたことは、素晴らしいことだ」
「ウガンダでの出来事もあったし(同性愛者を認めただけで犯罪と認定される法律が可決された)、もっと多くの国でこうしたことが示されることを願っている」
「アフリカや中東には30以上の(反同性愛法を持つ)国々があるんだ」
「ここから学べることはたくさんあると思う」
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