ルイス・ハミルトン、人種差別抗議の“膝つき”は今季も継続へ「この戦いはずっと続いていく」
ルイス・ハミルトンは、人種的な平等を達成するために2021年シーズンのF1でも膝をついて意思表示をしていくと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
昨年はアメリカで発生した警察官によるジョージ・フロイド氏の殺害事件を受けて黒人差別への抗議運動が世界中で盛んに行なわれた。F1でもレース開始前にドライバーが人種差別撤廃を訴える時間が設けられ、F1でただひとりの黒人ドライバーであるルイス・ハミルトンなどが膝をついて抗議の意思を示していた。
2021年シーズンもドライバーが意思表示をする時間が確保されることとなっているが、昨年までの“End Racism”(人種差別を終わらせる)ではなく、”We Race As One”(我々はひとつになってレースを戦う)というメッセージがより強調されることとなる。
人種差別に抗議し、モータースポーツ界の多様性を向上させるために、今季は何をしていくつもりなのかを問われたハミルトンは、次のように答えた。
「僕はこれからも膝をついていくつもりだよ」
「僕たちが何をしているのか、小さい子供たちが見ているということがとても重要だと思うからだ。僕たちが膝をついているのを見て、子供たちは親や先生に『あの人たちは何をしているの? なぜ膝をついているの?』と尋ねるかもしれない」
「それによって少し気まずい話が始まるだろう。親は教養のある人間にならないといけない。そうすれば子供も学ぶことができる」
「この戦いに勝利はなく、ずっと続いていくものだと思っている。でも、今は間違いなく健全な対話ができる良い時代だと思う」
ハミルトンはまた、昨年様々な形で人種差別に抗議をしてきたことで、「沈黙しないことが力になると感じた」と語った。
「個人的に膝をつくことで、黒人のコミュニティに『僕はあなたの声を聞いている。あなたのことを見ているし、あなたの味方だ』ということを伝えることができた。これは僕にとって重要なことだったんだ」
「しかしその一方で、世界中には解決しなければいけないことがたくさんある。当然僕が全てを解決できる訳じゃないけど、その力になりたいと思うようになった」
「去年も言ったように、ここには素晴らしいプラットフォームがあるんだ」
「このスポーツに多様性をもたらすという点で、F1が踏んでいるステップやメルセデスがしていることを見るのは素晴らしいことだ」
さらにハミルトンはこう続けた。
「年を重ねるごとに理解が深まっている。僕たちは皆、昨年教養を深めることができたと思いたい。僕たちはより多くのことを学び、より多くの議論を交わした」
「世界中で起こっていることに関して、自分自身の知見を深めようと、たくさんの本を見たし、ドキュメンタリーもたくさん見た。これはオフになっても変わらなかったよ」
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