あの不運さえなければ! メルセデス代表、ハミルトンとのラストレースは優勝狙えたと吐露「あれはチャンピオンの走りだった」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1アブダビGPで4位まで追い上げたルイス・ハミルトンがパフォーマンス通りのグリッドからスタートしていれば、優勝も狙えたと語った。
Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ルイス・ハミルトンは、メルセデスでのラストレースとなったF1アブダビGPで素晴らしい追い上げを見せ、16番グリッドから4位フィニッシュ。ただそれだけに、チームとして予選でのミスを悔やんでいる。
来季はフェラーリに移籍することが決まっているハミルトンにとって、F1アブダビGPは6度のドライバーズタイトルと84勝を獲得した12年間のメルセデスでのキャリアを終える重要な週末となった。
しかし予選Q1終盤にケビン・マグヌッセン(ハース)が跳ね飛ばしたボラードをマシンの下に巻き込んでしまったハミルトンは、空力に大きな悪影響が及び、予選を18番手で終えてしまったのだ。
不運な結果だったが、チームとしては路面コンディションの向上を重視するのではなく、早めにタイムを出していればこんな事態には陥らなかったと、トト・ウルフ代表はハミルトンに謝罪していた。
しかし16番グリッドからスタートしたハミルトンは躍動。周囲のマシンがミディアムタイヤを履く中、唯一ハードタイヤを履いてスタートしたハミルトンは力強いパフォーマンスを発揮。ファイナルラップにはチームメイトのジョージ・ラッセルもパスして4位フィニッシュを果たした。
この結果は、ここ数戦苦戦を強いられていたハミルトンとメルセデスにとって喜ばしいモノだったが、ウルフ代表は予選での不運がなければハミルトンはもっと上位にいたはずだという思いが頭から離れないと語った。
「昨日のボラードがなければ、ルイスは優勝争いに加わっていたと思う」
「その一方で、彼が私に言ったのは、我々はこれまで多くのレースで勝利し、多くの成功を収めてきたということだ。この最後のレースで感じていることは何も変わらないということだった」
「彼は今日、ワールドチャンピオンのような走りを見せた。16番手からゆっくりと他のマシンの間を抜け、長期戦を戦い、レッドブルを引き離して4位でフィニッシュした。あれはワールドチャンピオンの走りだった」
「レース前の予想では6位だったんだ。純粋なペースとミディアムタイヤを履いた際のランドとの比較では、彼の方がコンマ2秒遅かった。でも、ルイスのトラフィック状況などを考えれば、我々はもっと上にいただろうね」
ハミルトンは、フェラーリに移籍する前の冬の”お別れツアー”の一環として、多くのスポンサーやプロモーション活動に参加する予定だ。
しかしウルフ代表は、これほど長い時間をともに過ごした2人の絆は、決して切れることはないだろうと語った。
「もう12年になる。スポーツ界がこれまで経験した中で最も長いドライバーとチームの関係であるだけでなく、おそらくどのスポーツチームにとっても最も長い選手との関係のひとつだろう」
「そして、それは愛着と信頼を生む。今の時代、そのような価値観は稀有なものだ」
「だからこそ、この期間はいつまでも私たちの心に残るものであり、私が個人的にチームと過ごした最高の期間のひとつなのだ」
ウルフ代表は、2025年からライバルになるとはいえ、ハミルトンとは今後も関係を維持するためにあらゆる努力をすると語った。
「我々は関係を維持するために努力をすると言ってきた。サーキットでは熾烈な競争が繰り広げられることになるだろうが、個人が競争を超えた関係を望むのであれば我々はそうするだろう」
「スポーツをしてお互いに競争し、打ち負かそうとしたり、バイクに乗ったり、一緒に食事をしたり、そういったことはまだ続けていくつもりだ」
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