ハミルトン、メルセデスが“シルバーアロー”に回帰しても異議なし「僕たちの取り組みを妨げることではない」
ルイス・ハミルトンは、メルセデスのF1マシンが従来の銀色のカラーリングに戻っても、社内の多様性促進には影響がないとして、カラーリング変更を快く受け入れる姿勢を示した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
伝統であるシルバーのカラーリングを纏い、近年のF1を席巻してきたメルセデス。2020年は反人種差別に関する強いメッセージを発するためにカラーリングを一新し、黒を基調とした“ブラックアロー”でシーズンを戦い、見事ダブルタイトルを獲得した。
このカラーリングは2021年シーズンでも継続して使用されているが、メルセデスが2022年からシルバーのカラーリングに戻す可能性も否定できない。彼らはフォーミュラEのチームにおいても2019-2020シーズンの終盤戦では“ブラックアロー”のカラーリングを採用したが、2020-2021シーズンはシルバーを基調とした元のカラーリングに戻している。
ただメルセデスのF1チームには、これまでモータースポーツにおけるダイバーシティ(多様性)やインクルージョン(包括性)の向上を声高に訴えてきたルイス・ハミルトンがいる。ハミルトンは昨年『ハミルトン委員会』を設立してイギリスのモータースポーツ界での黒人の地位向上に取り組んでおり、メルセデスの『Accelerate 25』と呼ばれる制度にも協力している。
そんなハミルトンだが、メルセデスのカラーリングが銀色に戻る可能性について質問されると「それに対して特に思い入れがある訳ではない」として、現在はダイバーシティやインクルージョンの向上に向けての実践的な取り組みに集中していると語った。
「(カラーリングは)元々はシルバーアローだ」とハミルトンは語る。
「昨年僕が、自分たちの意図を示すシンボルという意味で黒いマシンにしてはどうかと提案した時、それが長く続くとは思っていなかった。でも2年目に突入した。それは素晴らしいことだと思う」
「それが元に戻ったとしても、それはそれで良い変更だと思う。僕たちが行なっている変革を妨げることではないし、僕たちは引き続きパートナーと協力しながら真のダイバーシティを追求していく」
「先日のUBSとのイベントでも、様々なバックグラウンドから次世代のエンジニアを育てるために、たくさんの子供達を招いて話をした」
「素晴らしいプログラムが進んでいるので、(カラーリング変更によって)特に変わりはない」
メルセデスは昨年12月、前述の『Accelerate 25』を立ち上げ、2025年までにチームの新入社員の25%を多数派でないコミュニティの出身者とする5年計画を打ち出した。さらに今年7月にはハミルトン委員会と共同で、モータースポーツ界にやってくる人材のレベル底上げを目指す慈善活動を開始した。
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