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F1王者ルイス・ハミルトン、テニス全仏OP棄権の大坂なおみに寄り添う「若手選手への精神的サポートが必要」

メルセデスのルイス・ハミルトンは、テニスの大坂なおみが記者会見の参加拒否を発端に全仏オープンを棄権することとなった件について、自身の経験を踏まえながら「若いアスリートにはメディア対応に関するサポートが必要」だと語った。

Lewis Hamilton, Mercedes

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 先日、女子テニスの大坂なおみが全仏オープンに参加した際、試合後の記者会見への参加を拒否したことは大きな騒動となった。最終的に大坂は主催者側から罰金を科され、大会を途中棄権する運びとなったが、F1王者のルイス・ハミルトンは彼女に寄り添う姿勢を見せている。

 大坂が会見拒否の理由に挙げていたのは、心の健康面。彼女は大会前、「人々はアスリートのメンタルヘルスを顧みていない。この事実は自分が記者会見を見たり、参加したりする度に浮き彫りになっている」と主張していた。

 ハミルトンは大坂の大会棄権が発表された後に声明を発表し、「メンタルヘルスの問題は冗談などではなく、実際に起きている深刻な問題。なおみはひとりではないと分かってもらいたい」と述べた。

 

 一連の騒動から、スポーツにおける選手とメディアの関係性は再注目されている。ハミルトンはアゼルバイジャンGPを前にした記者会見の場で、F1におけるメディアのあり方がどう変わっていくかを考えたことがあるかと尋ねられ、次のように答えた。

「良い質問だと思う。正直僕は自分の仕事をするためにここに来ているので、そういったことは考えていない」

 またハミルトンは、2007年に22歳の若さでF1にデビューしてから、メディア対応の難しさを実感したとして、「これまで多くのミスを犯したし、今でもそうだ」と続けた。

「カメラの前に立つのは大変で、簡単なことではない。特に内気な人はそういったプレッシャーに耐えることができない。人一倍それが苦手な人もいるんだ」

「僕はこれまで、(メディアと)どう関わるかを学んできたし、今でも学び続けようとしている」

「でも僕が若かった頃は、いきなりピットに放り込まれて指導やサポートもされなかった。ヤングスターがそのスポーツにやって来る時、彼らは僕と同じような状況に直面するんだ」

「それが彼らにとって良いことなのかどうかは分からない。僕はもっとサポートをするべきだと思うし、それ(メディア対応)がプレッシャーを伴うようなものであってはならないと思っている」

「例えば、なおみのシナリオに関しては、彼女は自分の精神的な健康のためにそれをしなかった。そして彼女がひとりの人間であることを考慮していないような人々からの反発は馬鹿げている」

「彼女は『今はそれをできる状態ではない』と言った。そこを考えてあげるべきだと思うし、彼女をサポートして元気付けてあげる必要がある」

「なぜなら……これ以上は言いたくない」

 会見の冒頭でハミルトンは、大坂がメディアとの困難な状況を乗り越えるために具体的なアドバイスはあるかと質問され、同時にスター選手がメンタルトレーナーに相談をすることは重要かと問われた。それについて彼はこう答えていた。

「助けを求めることが必ずしも正しいことかどうかについては、僕が何か言える立場ではない」

「あとスポーツ心理学について深く興味を持ったことはないけど、間違いなく興味深いテーマだとは思う」

「彼女にアドバイスをすることはできないけど、彼女は素晴らしいアスリートであり、素晴らしい人間だと思う。彼女の言動には影響力があるし、あの若さで色んなものを肩に背負っているわけだから、こういうことは避けられない」

「若いうちから脚光を浴びると、それが自分に重くのしかかってくる。こういう時、大抵は心構えができていない。F1に来たばかりの時、僕はカメラの前に放り込まれる準備ができていなかった。何に気を付ければいいのか、何をすればいいのか教えてもらったことがなかった」

「とにかく失敗を通して学んでいくことになる。真面目に振る舞っていると、それをいいことに信じられないほど神経を使わされることになる」

「だから彼女は非常に勇敢だと思うし、その勇気に拍手を送りたい。今は力を持った人たちに疑問を問いかけ、それにどう反応すべきか考えさせる時代だ」

「というのも、彼ら(主催者)の罰金というやり方は良くなかった。個人の精神衛生の話をしているのに、罰金というのはいただけない」

「彼らはもっとうまく対処できたはずだ。このことをよく考えて、将来的にはより良い方法を見つけてほしい。僕たちはアスリートとして限界まで自分自身を追い込んでいるけど、ひとりの人間でもあるんだ」

 

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