ハミルトン、今季苦戦もメルセデスF1続投の意思固く「5〜10年先についても話し合った」とチーム代表明かす
メルセデスのトト・ウルフ代表は、今季序盤は苦戦したものの、ルイス・ハミルトンのチームへ対する献身は変わっていないと語っている。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスのトト・ウルフ代表は、チームは今季序盤に苦戦したものの、ルイス・ハミルトンの気持ちは離れていないと明かした。
メルセデスは今季序盤、新たなテクニカルレギュレーションの対応に苦戦。『W13』は走行時に激しい振動がドライバーを襲うマシンとなってしまった。
それによりハミルトンは優勝戦線から遠く離れ、サウジアラビアGPでは予選Q1落ち。エミリア・ロマーニャGPでは入賞圏外となった。
メルセデスはその後、振動の問題を解決し、パフォーマンスもある程度は改善したものの、ハミルトンは今季ここまで勝利がない。彼のF1キャリアでは、最長の13戦未勝利となっている。
しかしメルセデスのウルフ代表は、ハミルトンのメルセデスへの献身が薄れたり、F1引退の可能性に備えて他のドライバーに連絡を取ったりしたという見方を否定した。
「他のドライバーとコンタクトを取ったことはない」
ウルフはサマーブレイクを前にしたmotorsport.comのインタビューでそう語った。
「ルイスと私は、たとえシーズンが上手くいかなかったとしても、希望の原則のもと、少なくとも来年も一緒にいるつもりだった」
「そして、この2〜3ヵ月で(ハミルトンとメルセデスのパートナーシップが)今後5年、10年先も続くかどうかを話し合ったんだ。だから、どれも真実ではない」
「私は積極的にも非積極的にも、我々での今後のドライブについては連絡を取っていないんだ」
Lewis Hamilton, Mercedes, 1st position, and Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG, celebrate after the race
Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images
ハミルトンは、2021年にメルセデスと2年契約で合意。今季は若いジョージ・ラッセルをチームメイトに迎え、来季末まで共にチームに残ることとなった。
ハミルトンは、メルセデスを優勝争いに戻すためにファクトリーで行なわれている作業について、度々語ってきており、この苦境はチームにとって「貴重な教訓」だと表現していた。
ウルフは、メルセデスの苦戦の深刻さが露呈した今季序盤、ハミルトンにも「この新しい現実を受け入れる」時期があったと明かした。
「確実に楽しい経験ではなかったが、序盤の数レース後、彼はとても特別な存在となった」とウルフは続ける。
「このマシンをどうやってグリッド前方に戻せるかといった全ての状況において、彼は落ち着いていた」
「私がベストな状況でなかった時も、彼はその場で一番前向きな人間だった。マシンのドライブが難しい時でも、みんなを高めてくれていたんだ」
ハミルトンはW13の問題解決のために、今季序盤のフリー走行では実験的なセットアップを試す任務を課された。
ウルフは、メルセデスがライバルチームの後塵を拝する状況を改善するためにも「こうした極端な解決策で攻めることが重要だ」と語っている。
「(昨年の)12月にはタイトル争いのレースをして、その4ヵ月後にはタイトル争いに相応しくないマシンになってしまった」とウルフは言う。
「だからドライバーとエンジニア、マネージメントの全員が地に足をつけて、『これが現状だ。どうしていこうか?』と言う必要がある。『OK、問題はない。自分たちだけで解決できるはずだ』などと簡単に切り替えてはいけないのだ」
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