壁に当たったら終わり……”ハートレー降ろし”はモナコから?

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壁に当たったら終わり……”ハートレー降ろし”はモナコから?
執筆:
2019/01/31 8:41

元トロロッソのブレンドン・ハートレーは、昨年のモナコGPの時点で、自分をF1から追い出そうとする動きがあったと明かした。

 2018年にトロロッソからF1フル参戦デビューしたものの、シートを失ってしまったブレンドン・ハートレーは、第6戦モナコGPの時点で既に自分をF1から追い出そうとする動きがあったと明かした。

 シーズンの早い段階で、レッドブルがハートレーの後任としてマクラーレンにランド・ノリスの獲得を打診したという話題が出るなど、シートが危ぶまれながらも2018シーズンを最終戦まで戦いきったハートレー。しかしアブダビでの最終戦が終わった直後に、2019年は彼に代わってアレクサンダー・アルボンが起用されることが発表された。

 プロのアスリートが執筆するコンテンツが投稿されるサイト『The Player's Tribune』でシーズンを振り返ったハートレーは、5月のモナコGPの週末にはすでに、自分をシートから降ろそうとする動きがあったことを明かした。

 ハートレーは、”少し落ち着かない”状態でアブダビGPに臨んだと表現。それは彼の将来が不確定であったからであり、F1における政治が『誰もが卵の殻の上を歩くように慎重で、いつもはっきりしていない』ものだったからだという。

「(アブダビGP決勝ゴールの)1時間後、僕はミーティングに呼び出された」

「そして数分後には、僕はもうF1ドライバーではなくなったんだ」

「ミーティングではあまり多くの話はしなかった。僕にとっては、ずっと前のモナコから僕を降ろそうとする動きがあったのは明らかだった」

 ハートレーの将来について、初めて疑問符がついたのは、まさにモナコGPが始まる水曜日だった。その前の2戦で活躍できなかったことから、ハートレーがシートを失うのではないかと多数の憶測がなされたが、当時の彼は「僕には契約があるし、それを聞いて驚いた」と話している。

 一方で、ハートレーは「その噂の中に、いくらかの真実があることを知り、最悪な気分だった」と認めた。

「数回のレースの後、僕がそこにいるのを望んでいない人々が現れたことに気づいてショックを受けた」

「その夜、モンテカルロ・サーキットのウォールを見ながら、自分のアパートに帰った。『もし今週末、壁と接触したら僕のF1キャリアは今後数日で終わってしまうかもしれない』と思いながら……」

「僕は全てのフリー走行が重要であることを分かっていた。全てのラップタイムやあらゆる結果が精査され、僕のシートに対して影響を及ぼすのに使われる可能性があったからだ」

 モナコGPは、トロロッソのマシンがシーズン中最も競争力を持っていたレースのひとつだったが、チームメイトのピエール・ガスリーが7位フィニッシュしたのに対し、ハートレーは予選で奮わず、決勝ではポイント圏外を走行中にトラブルを抱えた他車からの接触でレースをリタイアしている。

 第2戦バーレーンGPではガスリーが4位に入った後だっただけに、チャンスを最大限に活用し大きな結果を残したガスリーと、ハートレーは対比されることになった。

 ハートレーは、同じニュージーランド出身、勝てそうで勝てない不運なドライバーとして知られるクリス・エイモンと自分を重ね合わせていたという。

「僕は鳥と当たったり、1周目にリタイアになったり、エンジンペナルティやサスペンショントラブルなど色々なことがあったけど、これらの問題については、公然と言及されることはなかったんだ」

 シーズン中盤はトロロッソのパフォーマンスが相対的に落ち、ハートレーはポイントを獲得できずにいたが、日本GPではアップグレードされたホンダのパワーユニットを最大限に活用し、予選6番手を獲得。アメリカGPでは9位に入り、ポイントをゲットした。

 ただハートレーは、ガレージ内のトロロッソのチームメンバーからのサポートがなくなることは決してなく、アブダビでもF1での奮闘を誇りに思っていたと語り、シーズンを通してサポートしてくれた人々に感謝した。

 まだ2019年の活動が未定となっているハートレーは、「僕はそれ(F1参戦できなくなったこと)を寂しく思うだろう」と話した。

「もしそうじゃないと言ったら、嘘をついていることになる」

「F1のドアは完全に閉まったわけじゃない。最高峰のシリーズで1年間戦った経験は、次の機会に向けて僕を強くしてくれる」

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この記事について

シリーズ F1
ドライバー ブレンドン ハートレー
チーム トロロッソ・ホンダ 発売中
執筆者 Scott Mitchell
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