2021年のF1マシンは”必要悪”か?『技術的には退化』したマシンの持つ意味

F1デザイナーのパトリック・ヘッドは、2021年に導入されるマシンはF1を台無しにするのを防ぐ”必要悪”だと主張した。

2021年のF1マシンは”必要悪”か?『技術的には退化』したマシンの持つ意味

 伝説的なF1デザイナーであるパトリック・ヘッドは、2021年に導入される新型マシンがF1にとっての”必要悪”だと語った。

 FIAとF1は、レースをより良くすることを目的に、2021年から新しいレギュレーションを導入することを目指している。

 新しい技術レギュレーションにより、1970年代後半のF1で使われていたようなグラウンド・エフェクトを利用するマシンが復活することになる。マシンがより近い距離で走れるようにすることでバトルを誘発することを目的としており、その実現のためにチームが開発できるエリアはかなり制限される予定となっている。

 ウイリアムズの共同創設者であり、デザイナーやテクニカルディレクターとしてウイリアムズの全盛期を支えたヘッドは、エンジニアリングにおける挑戦が減ることを残念だと思っているようだ。

 一方で、予算のバランスが悪いことなどを踏まえると、現状のF1に持続可能性がないことから、こうした動きが不可欠だったと彼は主張した。

 ロンドンで開催されたオートスポート・アワードでステージに上がったヘッドは、2021年のレギュレーションについて次のように語った。

「エンジニアリングの観点から言えば、(2021年のマシンは)退化していると思う。残念ながらね」

「だが、モータースポーツは高価になりすぎてしまったんだ。そして、上位チームと下位チームの差が大きすぎる。より多くのチームが、一緒にレースを戦う必要がある」

「関係者は良い仕事をしたと思う。賢明なエンジニアは間違いなく”違い”を生み出す方法とその手段を見つけるので、仕事が簡単になるというのは不公平だ。だが、私が関与していた時のような自由は確かにない」

 2021年のレギュレーションをまとめる上で、チームは自分たちにとって好ましく思えないようなことを受け入れる必要があった。F1上層部もそれを認識しているが、適切な妥協点を見いだすことができたと考えているようだ。

 F1会長であるチェイス・キャリーは、次のように述べている。

「全員が全てのコンポーネントに対して、賛成できるような結論に達することができたと、勘違いすることはできない。そこには妥協があった」

「私はそれが思慮深いことだったと信じているし、我々はそれが正しいステップだと考えている。改善する必要がある側面は間違いなくあったんだ」

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