フェルスタッペンのスピンは「セナのような進化の過程」元王者ヒル語る

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フェルスタッペンのスピンは「セナのような進化の過程」元王者ヒル語る
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
2018/11/12 23:46

元F1王者のデイモン・ヒルは、ブラジルGPのフェルスタッペンを見てアイルトン・セナを思い出したと話した。

 1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒルは、ブラジルGPで周回遅れのマシンと接触し勝利を失ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を見て、アイルトン・セナを思い出したと話し、彼がミスから学んでいくだろうと語った。

 フェルスタッペンは、ブラジルGP決勝でトップを走行中に、エステバン・オコン(フォースインディア)と接触しスピン。これでトップをルイス・ハミルトン(メルセデス)に明け渡し、2位でレースを終えた。

 周回遅れだったオコンがより新しいタイヤを履いて、リードラップを取り戻そうとフェルスタッペンにオーバーテイクを仕掛けた結果、両者がスピンしてしまったのだ。

 ヒルはこのスピンについて、主にオコンが間違っていたものの、経験豊富なドライバーならば、フェルスタッペンのように接触はしなかったはずだと主張した。

「ぶつかる必要がない時に接触してしまうヤツが、F1にはいるものだ」とヒルはmotorsport.comに語った。

「私は実際、セナのことを考えている。若いドライバーには、進化のパターンがあるんだ。彼らはそれを理解できないだろうがね」

「明らかに、オコンはレースリーダーと絡むような状況に身を置くべきではなかった」

「だがマックスは、危険を冒してしまった。リスクが少ない機会を待ってしまったんだ」

「マックスの批判をするつもりはない。それに何も変わらないだろう。彼はこれからもリスクを冒し、自分のやり方でドライブを続ける。だが彼も学ぶだろう。ルイスがそれを学んでドライブしているように、徐々にそうなっていく」

「レースに勝つことがとても重要で、価値があることだと考えるようになる。そして、愚かなことはしなくなるんだ」

「マックスは25歳までにそうなるだろう。彼の前頭葉とドライビングが完全につながるようになる。今の彼は前頭葉をコントロールできておらず、本能で走っているのだ!」

 一方でヒルは、オコンにはフェルスタッペンをオーバーテイクする権利があったと認めた。

「それは非常に興味深い議論であり、オコンもまたプレッシャーに晒されている」

「だがレースリーダーとのバトルには、徹底的に注意を払わなければならない。『僕がリードラップを取り戻そうとしていると、レッドブルに説明してもらえる?』と、無線でチームに頼む必要すらあったかもしれない」

「しかし彼がマックスをオーバーテイクできたとしても、数周後には再び周回遅れになってしまっただろう」

 今回、ブラジルのTV放送で解説を務めていた元F1ドライバーのフェリペ・マッサも、フェルスタッペンはもっと多くのスペースを空けることができたはずだと話した。

「確かに、オコンがフェルスタッペンを抜かそうとしているのを見るのは、少し奇妙だった」とマッサは話した。

「それから僕は、オコンが新しいタイヤを履いていることを理解した。ルールでは自分の方が速ければ、追い抜いても問題はない。だが注意する必要がある。最終的にそうはならなかった」

「だけど僕も、マックスの責任だと言いたいわけではない。ただもっと注意することはできたはずだ。オコンはあまりにもリスクを負い過ぎていたが、マックスがそれを避けることもおそらくできたはずだ」

 レース後、FIAのガレージで両者が小競り合いをしたことに関して、マッサは「マックスを知っているだろう。ちょっと血が熱くなってしまえば、そういうことも起こる」と付け加えた。

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ドライバー マックス フェルスタッペン 発売中
執筆者 Adam Cooper