F1、開発凍結パーツの管理が大変に? ”うっかりミス”でレース失格の危険も!
レーシングポイントF1のテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンは、開発が凍結されたパーツを適切に管理しなければ、失格となる可能性もあると警戒している。
写真:: Giorgio Piola
新型コロナウイルスの影響を受け、大幅なスケジュール変更を強いられたF1は、各チームのコスト削減のため、2020年の開幕戦オーストリアGPから2021年シーズンの終わりまで、マシンの開発を一部凍結することを決定した。
開発が許可されるパーツも、トークンシステムによって開発が制限されることになる。
レーシングポイントF1チームのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンは、ホモロゲーション(公認)が得られたパーツを常に把握し、承認された仕様のパーツのみを使用することが重要だと語り、パーツを追跡するための専門チームを編成したと明かした。
グリーンは新しいシステムについて「確かにかなり複雑だ」と語った。
「そしてその管理は、我々にとってもFIAにとっても信じられないほど複雑であり、それを行なうためにかなりの量のリソースが必要となる」
「我々はその原因を理解し、それを実行する必要がある。したがって我々は、その管理に必要なリソースを把握しなければいけない」
「これは競技規則ではなく、技術規則で規定されているものであるため、ホモロゲーション・ルールに違反していることが判明した場合、事実上イベントから除外されてしまう。本当に重い違反となってしまうんだ」
「それを念頭に置き、我々は今季最初のレースから2021年の終わりまで、公認パーツの管理に取り組む専任チームを編成している」
「それは誰にとっても全く新しいトピックであり、我々はこれまでそうしたことをやったことはない。そして、本当に早くそれを実行に移さなければならない。それはチャレンジだが、条件は誰にとっても同じだ」
グリーンは、機械的な開発の大部分が凍結されたことにより、パーツの管理を担当するエンジニアを確保することができたと話した。
「機械的な面の開発がより多く凍結される。そのため、新たなパーツの設計ができない分、(エンジニアを)パーツを管理するチームとして活用することができる」
「新しいルールなので、うっかり違反してしまう可能性があることを本当に意識している。全てのプロトコルを適切に行なえば、ルールに抵触することはないだろう」
「それはつまり誰かが不注意で、公認パーツを手に取りファイルと照合し、それを交換するということをしなかった場合、ルールに違反しかねないということを意味する。それくらい厳しいかもしれないんだ」
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