ホンダPUは、メルセデスに”超接近”。アルファタウリF1代表、次戦イモラに向けさらに手応え
アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は、今季のホンダのパワーユニットのパフォーマンスレベルについて、メルセデスと「非常に近い」と語る。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, Lewis Hamilton, Mercedes W12
Mark Sutton / Motorsport Images
アルファタウリ・ホンダのチーム代表であるフランツ・トストは、今季のホンダのパワーユニット(PU)RA621Hについて、2014年の現行PUレギュレーションが導入されて以来最強の座を独占してきたメルセデスのPUと比較しても、パフォーマンスの面で「非常に近づいている」と語る。
今年限りでF1活動を終了させる予定のホンダは、新開発のPUを投入。その新PUは前モデルと比較して低重心・コンパクト化が図られており、さらに出力も向上している。
このホンダPUを使うレッドブルとアルファタウリは、シーズン開幕前のテストの段階から好パフォーマンスを発揮。開幕戦バーレーンGPでも、2チーム揃って速さを披露した。
「ホンダはHRD Sakuraで素晴らしい仕事をしたと言わざるを得ない。なぜならこの新しいPUは、以前よりもはるかにパワフルで、ドライバビリティも高い」
トスト代表はそう語った。
「ホンダのPUは、メルセデスのPUにとても近い位置にいると思う。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。私は日本のエンジニアたちに対し、感謝を述べることしかできない」
ピエール・ガスリーはリタイア(17位完走扱い)、角田裕毅が9位となり、その速さとは裏腹に2ポイントのみの獲得に終わったアルファタウリの開幕戦。トスト代表は、チームは大きく前進したと考えているが、中団争いはさらに接戦になったとも認める。
「我々はあらゆる面で改善した」
そうトスト代表は語った。
「しかしライバルたちの存在も忘れてはいけない。マクラーレンに目を向けると、彼らはメルセデスのPUを使っており、非常に力強い」
「レッドブル、メルセデスは同じレベルにある。レッドブルは、さらに速いかもしれない。それからマクラーレンがいて、フェラーリにも何かが起きている。しかし我々は、フェラーリやその他のチームに近いところにいると思う」
「1/100秒の問題だ。我々も改善したが、他のチームも改善してきている。問題は、誰が良い仕事をしたのかということだ。これは、シーズンが終わった段階で分かると思う」
「より全体像を見るためには、2〜3レースが必要だろう。しかしそれは非常にタイトで、昨年と同じような状況になると思う」
第2戦エミリア・ロマーニャGPでも、開幕戦と同じような速さを見せられることを期待しているとトスト代表は語る。
「私はイモラでも、同じようなことを期待している。その後、ポルティマオで何が起きるかを見ることになるだろう」
そうトスト代表は語った。
「しかし一般的に言えば、マシンは速く、信頼性もある。我々は強力なパッケージを持っているんだ」
「チームは経験を積み重ねた。エンジニアリングの面では、大きな変化はない。これは非常に重要だ。オペレーティングの面でも、強力なクルーが集まっている」
「そしてふたりの本当に速いドライバーがいる。経験豊富なピエールと、ルーキーのユウキだ。ユウキは急速に学んでいると思う。このふたりの組み合わせは、昨年までと同じように、強力なパッケージをまとめるのに役立つはずだ」
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