日本人F1デビューをホンダ熱望「日本のモータースポーツを盛り上げる」

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日本人F1デビューをホンダ熱望「日本のモータースポーツを盛り上げる」
執筆: 赤井邦彦
協力: 田中健一
2018/05/22 6:21

ホンダ山本モータースポーツ部長は、日本人ドライバーのF1デビューを期待している。それは”日本のモータースポーツを盛り上げる”ため……

 今季からトロロッソとタッグを組み、来季からはレッドブルとも組むのではないかと言われているホンダ。2015年にF1に復帰して以来、マクラーレンとのコンビネーションはうまくいかなかったが、今季から組み始めたトロロッソとは、良い関係が築かれていると伝えられている。

 ホンダが目指す第一目標は、当然勝利を挙げること。しかしその一方で、日本人ドライバーをF1で走らせたいという強い希望をホンダは持っている。

 これについてホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、次のように説明した。

「日本のモータースポーツを盛り上げたいという想いがあります。そして、日本におけるF1の人気をもう一度盛り返したい。そのためには、日本人ドライバーをF1に乗せるということは重要だと思っています」

 それにはまず「日本人ドライバーがスーパーライセンスを獲ることが重要」としながらも、レッドブルにもパワーユニット供給先が増えることは、日本人のF1ドライバーを誕生させる後押しになるかもしれないと示唆する。

「今、F2でふたりのドライバーが頑張っていますが、まずは彼らがスーパーライセンスを取ることが必要です。それができれば、2チームと手を組むということで、日本人ドライバーを走らせる可能性が広がります。ここも、ホンダには非常に重要なことです」

 ホンダは、自社の育成プログラムHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)を運営し、鈴鹿サーキット・レーシングスクール(SRS-F)を入り口に若いドライバーを育てている。その出身者は、現在国内外のレースシーンで活躍している。一方、レッドブルも自社のドライバー育成プログラムを運営しており、セバスチャン・ベッテルなどを輩出してきた。

 レッドブルとのF1での共闘が始まれば、両者の育成プログラム間の交流も活発になる可能性があり、さらなるメリットを生むことがあるかもしれない。

 山本モータースポーツ部長は、「F1の連携とは関係ない」と念押ししながらも、ある計画が動き始める可能性を示唆した。

「彼らも、そして我々も、ドライバー育成プログラムをやっているじゃないですか。ですから、今年の秋か冬に、日本でF4やF3に出ているドライバーたちと、レッドブルのジュニアのドライバーたちとで、一緒にトレーニングテストができないかという話をしています。まだOKは出ていませんけど、マルコ(※ヘルムート・マルコ/レッドブルのモータースポーツアドバイザー)さんは『いいね』と言ってくれていますし、『何人くらい連れて来られるんだ?』とも聞かれました」

 日本のモータースポーツを盛り上げるため、ホンダがもうひとつ実施した策、それは、スーパーGTでのジェンソン・バトンの起用である。

 2009年のF1王者であるバトンは、今季#100 RAYBRIG NSX-GTのドライバーとしてスーパーGTにフル参戦。山本尚貴とコンビを組み、戦っている。開幕戦岡山ラウンド、そして第3戦鈴鹿でも2位入賞を果たした。

「バトンを起用した理由は、さっきの話と近くなります。我々は日本のモータースポーツを大きくしたい、発展させていきたいと思っています。その中に、F1に17年も乗っていたバトンが来てくれるのは、素晴らしいことです」

 そう山本部長は語る。

「彼はホンダのアンバサダーとしてもすごくポジティブだし協力的です。しかも彼は、日本人以外では一番人気が高いドライバーのうちのひとりです。色々なところで起用できているので、友好的なパートナーだと思います」

interview by Scott Mitchell

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この記事について

シリーズ F1
ドライバー ジェンソン バトン , 福住 仁嶺 , 牧野 任祐
執筆者 赤井邦彦
記事タイプ 速報ニュース