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ホンダ、フランスGPで“スペック3”のPUを導入。航空部門の技術も投入

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ホンダ、フランスGPで“スペック3”のPUを導入。航空部門の技術も投入
執筆:
2019/06/19 11:34

ホンダはフランスGPで今シーズン2度目のパワーユニットのアップグレードを行なうことを公表した。また現在のホンダのPUには、航空機開発の分野で培われた技術も活きているという。

 ホンダは第8戦フランスGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリー、そしてトロロッソのダニール・クビアトのマシンに、アップグレード版のエンジン(ICE)とターボチャージャーを投入することを明らかにした。

 ホンダはアゼルバイジャンGPですでに今シーズン1度目のアップグレードを導入しているが、それは信頼性の向上に主眼を置いたものだった。しかし今回のアップグレードは、パフォーマンスの向上を目指したものだという。

 パワーユニットの各コンポーネントの年間使用可能基数との兼ね合いもあり、各メーカーが2度目のアップグレードを施すのは、13戦目から14戦目あたりになることが常だった。しかしホンダは夏休み前にこれを投入。アグレッシブな開発計画を実施していると言えよう。

 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、チームのプレスリリースにコメントを寄せ、スペック3のパワーユニットについて、次のように説明している。

「このラウンドからフェルスタッペン選手、ガスリー選手、クビアト選手のマシンにスペック3のPUを投入することを決めました。今回はパフォーマンスの向上を図るため、ICEとターボのアップデートを行っています」

 現在のF1用PUは、ホンダの様々な部門と協力体制を築いて開発が進められているという。中でもホンダジェットを開発してきた航空エンジン研究開発部門の知見が活きているという。

「現在、F1のPU開発においては、更なる競争力向上を目指し、Hondaのさまざまな開発部門との間で連携を深める事を進めています」

 そう田辺TDは語る。

「特にレース部門との技術的な共通点が多く見られる、航空エンジン研究開発部門との関係を強化し、昨シーズン途中に行ったMGU-Hのアップデート時には、同部門の支援を基にした技術を適用、信頼性を大幅に向上させました」

「今回のターボーチャージャーのアップデートでは、これまでIHIと取り組んできたターボにおける空力設計の分野でも、航空エンジン開発部門が有する知見と技術を反映しています」

 ただ、今回のアップグレードによって、ライバル勢のパフォーマンスレベルに追いつけるとは考えていないようだ。

「今回のアップデートではまだ上位のPUマニュファクチャラーに追いつくだけのパフォーマンスレベルには至っていないと考えていますので、引き続きホンダとして総力を挙げて開発を続けていきます」

 なお、今回クビアトはアップグレードを導入することでグリッド降格ペナルティを受けることになるはずだ。一方でチームメイトのアレクサンダー・アルボンはアップグレード版のPUを使わないため、ペナルティを受けることはない。これはトロロッソが同一レースでドライバー両名が揃ってグリッド降格ペナルティを受けることを避けたためだと考えられる。

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