レッドブル代表、”誹謗中傷”で呼び出し受けて謝罪。フェルスタッペンのグリッド降格に怒り
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1カタールGPのレース後、スチュワードを批判したとして、スチュワードからの呼び出しを受けた。
Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing
Charles Coates / Motorsport Images
F1第20戦カタールGPのチェッカーフラッグが振られた数分後、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは国際競技規則違反の疑いで、スチュワードの呼び出しを受けた。
レッドブルが違反したとされているのは、FIA国際競技規則の12.2.1のF項とK項だ。
F項は『FIAやFIAの組織、FIAのメンバー、またはFIAの執行役員に対する、さらに一般的にはモータースポーツの利益やFIAが擁護する価値観に対して、誹謗中傷や損失を引き起こす、いかなる言葉、行為または記述』とされている。
またK項は『ライセンス保持者や競技役員、FIAの役員またはスタッフの一員、主催者またはプロモーターのスタッフの一員、競技参加者のスタッフの一員、ドーピング・コントロール・オフィシャル、あるいはドーピング・コントロールに関与するその他の者への不正行為』とされている。
カタールGP予選では、マックス・フェルスタッペンがダブルイエローを無視したとして5グリッド降格ペナルティを受けている。この際、コースサイドのライトパネルやマシンのダッシュボードにはイエローシグナルは表示されていなかったが、マーシャルは黄旗を2本振っていた。
こうした状況を踏まえ、ホーナーおよびレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、ペナルティに対するFIAの対応を非難したことが、この呼び出しの原因のようだ。
レース前、Sky Sports F1に出演したホーナーは、次のように語った。
「FIAから指示されていないのに、マーシャルが不正に旗(イエローフラッグ)を出してしまったのだと思う」
「彼らはマーシャルを管理しなければならない。単純なことだが、これは我々にとって世界選手権で決定的な打撃となる。オーバーテイクできないコースで7番手スタートというのは、非常に大きい」
さらにホーナーは後に「大人が大人の決断をする必要がある」ともコメントした。
「レースディレクターがサーキットをコントロールすべきだと思う。結局の所、彼がレフェリーであり、そうでなければ誰でも、マーシャルが黄旗を出すことを決めてしまうこともできる。それってどうなのだ?」
また、マルコもFIAを強く非難。DAZNに次のようにコメントしている。
「馬鹿げている。FIAは適切なマーシャリングシステムを構築できず、自分たちの無能さをドライバーに押し付けているんだ。信じられないよ」
ホーナーは、スチュワードを訪ねて自らの行動を説明した後、自分の発言が不快感を与えたこと、特に関係するマーシャルに対して申し訳ないと述べた。
「以前のインタビューでマーシャルについて聞かれたとき、いくらかコメントをしたと思うが……マーシャルは素晴らしい仕事をしていることを明確にしたいと思う」
「彼らはボランティアであり、素晴らしい仕事をしている。私が言った不満はマーシャルに対してではなく、その状況に対してだった」
「だから、もし誰かに不快な思いをさせてしまったのなら、もちろんそのことを謝る。しかし、あのような状況になってしまったことは、やはり悔しいね」
「FIAと話をした。私の意図したものではなかったので、不快な思いをさせてしまったことを謝った」
「私の不満は、マーシャル個人に対してではない。クルマが通過する際、イエローが出ていなかったという状況にだ。あるクルマには黄旗が1本、あるクルマには黄旗が2本。このような一貫性のなさが問題なのだ」
結果的に、レースを7番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは2位でフィニッシュ。優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)に対するダメージを最小限に抑えることができただけに、ホーナーやマルコの発言はまさに”余計な一言”になってしまった。
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