レッドブル代表、メルセデスの”タクティカル・ファウル”発言に不満「あれはレーシングインシデントだった」
レッドブルのホーナー代表は、イタリアGPでのフェルスタッペンとハミルトンの接触はレーシングインシデントであり、フェルスタッペンの故意だったとほのめかしたメルセデス代表に不満を感じているようだ。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, and Lewis Hamilton, Mercedes W12, crash out
Jerry Andre / Motorsport Images
F1第14戦イタリアGPの決勝レースで、タイトルを争うルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触がまた起こってしまった。
スタートでダニエル・リカルド(マクラーレン)に交わされ2番手となったフェルスタッペンは、23周目のピットストップで右フロントタイヤの交換に時間がかかりタイムロス。25周目にピットストップしたハミルトンがピットレーンから出てくると、ターン1に向けて2台がほぼ横並びとなった。
しかし、スペースが無くなったフェルスタッペンはターン2イン側の縁石に乗り上げる形となり、ハミルトンと接触。タイヤ同士が接触し、フェルスタッペンのマシンはハミルトンのマシンに乗り上げてしまい、両車がグラベルでレースを終えることになった。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、フェルスタッペンから見てクラッシュすることは明白だったと語り、「”タクティカル・ファウル”だった」と、フェルスタッペンが故意にクラッシュを引き起こしたとほのめかした。
このコメントに対し、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は不満を示し、このクラッシュは「レーシングインシデントだった」とSkyに語った。
「トトが、それをプロフェッショナル・ファウルだったと言ったことにはがっかりした」
「レーシングインシデントだと思うし、幸いにも誰も怪我をしなかった」
「私は、(フェルスタッペンが)左サイドにもう少しスペースを与えられるに値したと思っている。おそらく、どちらの陣営からも反論できるだろう。だから中間的な立場に立てば、あれはレーシングインシデントだと思う」
「私は純粋に、マックスがもう少し左に逃げるべきだったとも言えるし、ルイスが彼にもっとスペースを与えるべきだったとも思う」
レース後、ふたりの接触は審議対象となり、スチュワードに召喚され聞き取り調査が行なわれた。その結果、フェルスタッペンに次戦3グリッド降格ペナルティが科せられたが、ペナルティが発表される前、ホーナーはどちらかのドライバーにクラッシュの責任を全面的に問うことは不可能だと語っていた。
「あのような事故で、どちらか一方に責任を負わせることはできないだろう」とホーナーは述べた。
「もちろん、私はターン2に向けてマックスにより多くのスペースが与えられるべきだと主張するが、ルイスが反対の主張をするのも理解できる」
「客観的に見れば、あれは五分五分の出来事だと思う。レーシングインシデントだ」
ホーナーは、セルジオ・ペレス(レッドブル)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)とのバトルにおいてコースを逸脱したとして、タイム加算ペナルティを科せられ、5位に終わったというレース結果にも不満を感じていると付け加えた。
「今日はいいマシンだったし、少なくとも表彰台に上るか、ダニエル(リカルド)に挑戦できると思っていたから、明らかに(悔しい)」と説明した。
「だから、レース結果がとても悔しい。今日、最も重要なことは(コックピット保護デバイスの)ハロが役目を果たしたことだと思う」
「なぜなら、メルセデスのマシンに彼(フェルスタッペンのマシン)が乗り上げてしまうという厄介な事故だったからだ。誰も怪我をしなかったのは幸運だった」
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