レッドブル代表、ガスリーのレッドブル再昇格は考えず「今の環境が合っている」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、ピエール・ガスリーがアルファタウリで非常に良いパフォーマンスを見せていることから、レッドブルへの復帰は考えなかったと明かした。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
今季、F1初優勝を挙げるなど好調を維持しているピエール・ガスリーは、2021年もアルファタウリに残留することが発表された。
昨年シーズン途中でレッドブルからトロロッソに移ったガスリーは、それ以降素晴らしいパフォーマンスを披露し、自信と評判を回復。彼が再びレッドブルに戻る可能性もあるのではないかと噂されていた。
しかしレッドブルは、アレクサンダー・アルボンを降ろす場合は外部のドライバーを起用するとしており、ガスリーを後任ドライバーの候補から外していた。そして10月28日、アルファタウリはピエール・ガスリーとの契約延長を発表した。
アルファタウリの発表を前に、レッドブルのクリスチャン・ホーナーはガスリーについて、今の環境が合っていると語った。
「言うまでもなく、我々はかなりの時間をかけてドライバーに関して多くの情報を得ている」
「ピエールは素晴らしい仕事をしてくれているし、アルファタウリの環境でとても良いドライビングをしている。あのクルマを快適に感じているし、プレッシャーも期待も少ない」
「トロロッソの時と同じように、チームとしての彼らの願望は(レッドブルと)違っている。アルファタウリとピエールは双方向にうまくフィットしていると思う」
ガスリーにレッドブルでのセカンドチャンスが与えられなかった理由について、ホーナーはガスリーがアルボン以上にレッドブルで良い仕事をすると考えていないと示唆した。
「我々の最優先事項は、アレックスにシート(の所有権)を主張する機会を与えることだ」
「昨年、彼が我々のクルマに飛び乗った時、ピエールをパフォーマンスで上回ったことを忘れてはいけない。彼らを元に戻して、何か違うことが起きるのだろうか」
ホーナーはまた、ガスリーやアルボン、そして以前レッドブルでドライブしていたダニール・クビアトがチームメイトのマックス・フェルスタッペンに匹敵するパフォーマンスを示すことができていない理由について、次のように説明した。
「(レッドブルのクルマは)アルファタウリよりもドライブが難しいクルマだと思う」
「それはかなり明確なことだ。あのクルマはリヤがかなり敏感なんだ。だからドライバーを狼狽させることもある」
「マックスは信じられないほどうまく対処しているが、他のドライバーはもっと苦労している。それが事実だと思う」
「もしアレックスがアルファタウリのクルマに乗っていたら、昨年のピエールと同じような仕事をしていると思うよ」
「それは我々のクルマの特性に過ぎないんだ。彼らはコーナーへの進入で苦労している。今のフェラーリにもそういうところがあるし、今回のレース(ポルトガルGP)の(ルイス)ハミルトンと(バルテリ)ボッタスもそうだった。時にはそういうこともあるんだ」
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