
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、11位に終わったピエール・ガスリーについて、力強いレースをしたと語った。
ホンダのパワーユニットを搭載して初のレースに臨んだレッドブル。マックス・フェルスタッペンが3位を獲得した一方、ピエール・ガスリーは17番手からスタート。思うように順位を上げていくことはできず、11位とポイント圏外でレースを終えた。
ガスリーにとって、歯車が狂ったのは予選Q1。1セットのタイヤで突破できるとチームは考えていたものの、予想以上に他のドライバーがタイムを上げたため、ガスリーはガレージで予選を終えることになったのだ。
決勝では、レースの大半で姉妹チームであるトロロッソのダニール・クビアトを追走。クビアトがハードタイヤ、ガスリーがソフトタイヤを履いた場面もあったが、オーバーテイクはできず、11位が精一杯だった。
しかしながら、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、「ピエール・ガスリーは今日、グランプリをとても力強く戦った」と、レース後に述べた。
「だから、ポイントが手に入らなかったのは不運だった」
ホーナーは、マシンが連なって走行したことで前を走るマシンもDRSを使用できたため、ガスリーがDRSを使ってもメリットが薄かったと、『Sky Sport』に振り返った。
「あいにく、彼は”DRSトレイン”の中でレースを終えた」
「トロロッソは今回、非常に速かった。彼らはおそらく、我々よりもわずかにダウンフォースが少なかったと思うし、最も軟らかいタイヤを使ってグリップが増しても、残念ながらオーバーテイクしトップ10圏内に入るのには十分ではなかった」
「私は、彼が今回素晴らしいレースをしたと思う。彼のリカバリーは素晴らしかったし、ここは追い抜きがとても難しいトラックだ」
ガスリーも「このコースで、17番手からトップ10に入るのは難しかった」と話した。
「昨年のレースでは、全体で4回しかオーバーテイクがなかった。今年のオーバーテイクが、それよりも多かったのかは分からない」
「僕は全力を尽くしたけど、ポイントにはわずかに手が届かなかった」
「僕のフロントウイングにはデブリがついていたと、チームから教えられた。それにDRSを使える集団の中にいたので、DRSを使ってもストレートでトロロッソを捉えることはできなかった」
「週末を通して、彼らのトップスピードが速かったのは分かると思う」
フリー走行ではフェルスタッペンよりも速いタイムを記録していたガスリーだが、レースでは対照的な結果に終わった。プレシーズンテストでは、ガスリーがマシンをクラッシュさせたことでテストに影響が出たこともある。
こうした状況の中で、ガスリーはすでにチーム内でプレッシャーを受けるような立場に立たされているのかと問われたホーナーは、次のように答えた。
「まだ序盤だ。それにF1では常にプレッシャーはかかるものだ。しかし私は、彼が今回素晴らしいレースをしたと思う。彼に必要なのは、順調な週末だ」
「彼は非常に良い形で(オーストラリアでの)週末に入った。彼のフィードバックはとても力強いものだった」
「彼が速いペースで走れるということは分かっている。我々は彼に時間を与えるべきなんだ。そうすれば良くなるだろう」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第1戦オーストラリアGP |
サブイベント | 決勝レース |
ドライバー | ピエール ガスリー |
チーム | レッドブル・ホンダ 発売中 |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |